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自衛隊岩手地本の公式サイトがフルスロットルだった

各都道府県で自衛隊の総合窓口を受け持っている地方協力本部。その中でも岩手地本は独自路線を貫き、公式サイトが萌えやゆるとは違った方向へ振り切っていた。

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 先日、自衛隊徳島地方協力本部の隊員募集ポスターが毎年やる気に満ちていると紹介したばかりだが、その際ほかの地方協力本部(以下、地本)はどんなもんだろうと見渡してみたら逸材を見つけた。

 それが岩手地本の公式サイト。なんだか荒ぶっている。

岩手地方協力本部の公式サイト。トップ面に謎のイラスト……!?

 地本は、各都道府県下における自衛隊の総合窓口を受け持っている。そのため、地方に特化し地域に根付いたマスコットキャラクターが活躍していることも多い。前出の徳島地本をはじめ、Web漫画「ジエイのお仕事」を掲載した岡山地本(最近第2弾となる入隊編を掲載)などは萌えやアニメ絵を取り込んでいるし、宮城地本では一般公募した「みやぎ自衛隊まさむね君」を前面に押し出している。

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徳島地本の隊員募集ポスター
岡山地本のWeb漫画「ジエイのお仕事」
宮城地本のゆるキャラ

 ほかにも、福島地本のももろう君と萌え風味の福島3姉妹だったり、鳥取地本が「まんが王国建国イヤー」ということで新イメージキャラクターを陸海空それぞれの女性自衛官モデルをデザインしたりと萌えを狙ったところもある。

福島地本に待望の萌えキャラ
鳥取地本もがんばっています
帯広地本の隊員募集ポスターは胸熱な感じ(拡大するともっと胸熱)
香川地本のは味がある。デザインは隊員とのこと

 そんな中、他の追随を許さない独自路線を貫いているのが岩手地本だ。現在、掲載されているトップイラストでは「日本が誇る自衛隊不朽の名作」と題し、昨年暮れ唐突に始まった4コマ漫画「岩手ぴこ」にも登場する妙齢な男女と、「いわてっき3兄弟」が花見としゃれこんでいる。コメントを見ると、「春ということで日本映画『二十四の瞳』のポスターっぽく」したと作者が明かしている。これは気がつかなかった……。

 さっそく岩手地本さんに聞いてみると、作者はあくまでもシークレットとしながらも総務班長だとさわやかに情報開示してくれた。多忙につきなかなか作品を公開できないが、「溢れ出る才能を抑えることが出来ず、描いてしまっている」とのこと。しかし作者はあくまでもど素人。イラストのセオリーを全然知らないがゆえに、奇しくも独自路線になってしまったそうだ。

 「最近の風潮では、萌えキャラやゆるキャラ、戦隊キャラという、いうなれば誰もが思い付くキャラクターが巷に溢れかえっているわけですが、岩手地本の財政がひっ迫していることもあり、どうにかお金をかけずにオリジナルキャラで漫画が描けないものか」と、考えあぐねた結果、「うまい絵は描けないけど、とりあえずなんでもいいからやってみよう」と、こうした路線に落ち着いた。

 ちなみに評判については、4コマ漫画を連載し始めたことでツイッター上では「まずまずの人気っぷり」だとか。自衛隊への理解向上につながればと、今後も独自路線で運営していく。

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人気の4コマ漫画。世界観からして逸材。確かにあふれる才能を感じる

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