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ケチャップやマヨネーズが容器にへばりつかない画期的技術をMITが開発
ケチャップもマヨネーズも、容器にへばりつかずにするっと出てくる技術が開発された。残り少ないケチャップを必死で絞り出す必要がなくなるかも。
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残り少なくなったケチャップやマヨネーズが、容器にへばりついて出てこない――そんなイラッとする経験をしたことがある人は多いはずだ。マサチューセッツ工科大学(MIT)の研究者が、この問題を解決する技術を開発した。
同校で開発された「LiquiGlide」は、ナノテクノロジーを使ったコーティングを容器の内側に施すというもの。コーティングによって容器の表面がつるつるになり、ケチャップなどがこびりつかなくなる。デモ動画では、ケチャップやマヨネーズがするっと容器から出て行く様子が見られる。
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コーティングはガラスやプラスチック、金属などさまざまな素材に使え、FDA(米食品医薬品局)が認める無害な物質を使っている。開発者らは、LiquiGlideによって、容器に残ったまま捨てられる食品を減らすことができるとしている。さらに容器の口を大きくする必要もなくなるため、大きなふたが不要になり、プラスチックも節約できるという。
fastcoexistによると、LiquiGlide開発チームは現在、数社の容器メーカーと話をしているところだ。
youtube.:djwahGRi5iE
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MIT(マサチューセッツ工科大学) | 大学 | マヨネーズ | ナノテクノロジー
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