「歩くガンダムを観光のキラーコンテンツに」 自民党、ガンダム開発計画を語る
自民党の12時間生放送で注目を集めた「本気で考える自民党ガンダム開発計画」。まずは観光向けに歩くガンダムを作りたいそうだ。
実際にガンダムを作ったらどんな問題点や経済効果があるのか――自民党の12時間生放送で、衆議院議員の平将明氏と丹羽秀樹氏が「本気で考える自民党ガンダム開発計画」を語った。
作中では軍事兵器として用いられているガンダムだが、今の2足歩行技術では不整地(でこぼこの道)での歩行が困難で、兵器や土木など実用には向かない。そこで平氏は、まずは「観光資源としてのガンダム」と語った。お台場の実物大ガンダムの集客力を挙げ、18メートルのガンダムが「2歩でも3歩でも歩いたらすごいと思う」と同氏。少子化で経済が縮小する今、観光振興のキラーコンテンツに歩くガンダムを、という考えだ。監督官庁は観光庁か、あるいは乗り物として見るなら国交省、経済政策とすると経産省になる。
技術的な観点から見ると、立命館大学の金岡克弥教授によれば、既存の技術でだいたいガンダムは作れる(エネルギーは別)が、不整地での2足歩行実現には10億円かかる。またガンダムは核燃料で動いているため、電源も問題。平氏は、エヴァのまねをして後ろにコンセントをつけることを考えているという。
財源については、税金を投入するのではなく、国が方向性を示すターゲティングポリシー(特定の産業分野を政府が戦略的に育成すること)として、ロボット産業に民間の資金を入れていく。併せて寄付税制を緩めて、寄付の文化を創って資金集めを促進したい考え。
歩くガンダムで「クールジャパンとテクノロジーを併せて(他国から)追随不可能にする」と平氏。そのあとは攻殻機動隊もやりたいと語る。ただしエヴァはアダムからのクローンなので、人道上問題があってできないそうだ。
ガンダムは「シンボル的な存在」とする同氏は、奈良の大仏を引き合いに出した。当時の政府は飢饉(ききん)で苦しい中、あえて費用をかけて大仏を建立し、民の心を結集した。歩くガンダムもそういった象徴になると語った。
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