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昔、不幸の手紙は今やチェーンメール

不幸の手紙は今やチェーンメールとして姿を変え、その範囲は広がり加速度もついた。

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かつて「不幸の手紙」なるものがあった。ネットのない時代だったので、葉書に「この手紙を〇人に送らないと災いが訪れる」と書かれていて、現在の中高年世代の人たちは実際に指示された人数分の葉書を送ったそうだ。

それが今やチェーンメールとして姿を変え、その範囲は広がり加速度もついた。子どもたちの世界ではチェーンメールが横行し、「殺される」という内容に怯えた子どもの母親からの相談も警察に寄せられているという。

さすがに独女世代は、「チェーンメールは無視するもの」という概念が浸透していると思う。しかし、みゆきさん(29歳)は震災直後に届いた「地震で大きな被害を受けなかった西日本の関西電力で働いている友人からの情報」だという節電を求める内容に「これをできる限り広めてほしい」と付け加えられたメールを転送してしまったという。送ってきたのが親しい友人だったので、何の疑いも持たなかったそうだが、その送信者の友人もチェーンメールとは全く気付かなかったそうだ。

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節電を求める内容は正しいことだが、そのために何人もの人にメールを送ればネットワークに負荷をかけたり、誤った情報が広まったりする。そんなことは普段なら分かっていても、非常事態では冷静な判断は難しい。実際、このメールは国内でかなり広まってしまったようだ。

この他にも、震災後は善意の募金を呼び掛けるチェーンメールが急増した。数々の復興募金などはスルーしていたのに、ついひっかかってしまったというのがゆかりさん(30歳)。

「パリに音楽留学をしていた同級生から『帰国して復興コンサートをするので、できるだけ多くの人に知らせてほしい』というメールが来たんです。場所は未定でしたが日時は記載されていましたので、無視するのも…と思い同級生にはメールしました。後でチェーンメールだと気付いてびっくり。別にチケット代を振り込むように言われたわけでもないんですけど」

何のためにこんな紛らわしいいたずらをしたのかとゆかりさんは憤慨している。チェーンメールの内容には、1.幸福・不幸の手紙系  2.宣伝系  3.募集系 4. 誹謗中傷(嫌がらせ)系  5.その他とある。宣伝系には「出会い系・アダルト系サイト」のアドレスを含むものが多数見られるそうなので、不用意にリンクをクリックしないように注意したい。

「数年前ですがひっかかりました」というのは真美さん(26歳)。

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大学時代の先輩から「友達のお父さんが経営しているペットショップが倒産して、2日後には子犬たち20匹が保健所に引き渡される」という内容が届き、ペット好きの真美さんは友人数人にメールを転送してしまったという。その後、その先輩から「さっきのはチェーンメールだった」とお詫びのメールがくるまで、チェーンメールとは全く気付かなかったそうだ。

このようにチェーンメールが一般的な迷惑メールと違う点は「送信者が必ず知り合いである」ということ。チェーンメールを止めるには送ってきた友人に直接止めるよう伝えるか、無視するしかない。内容に関わらず絶対に転送はしないことだ。(オフィスエムツー/佐枝せつこ)

(参考資料)

記事提供元:独女通信

livedoor CC-BY-ND

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