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東洋のモン・サン=ミシェルをご存知ですか?フランス行かなくても大丈夫!?

東洋のハワイにある東洋のモン・サン=ミシェルに行ってみたらずいぶんロマンチックな島でした。

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 フランス西海岸、サン・マロ湾上に浮かぶモン・サン=ミシェルに行ってみたい。世界遺産にも登録されており、ここへ訪れることを最大の目的にフランスへ旅立つ人も多いのではないだろうか?

フランスのモン・サン=ミシェルはこちら
環境への配慮などから現在は島へ渡る道路が改装されている
満潮時には一面が海に

 しかし、フランスは遠い。だいたい飛行機で12時間から14時間もかかる。それにエアチケットも高い。いくら円高とはいえ夏休み期間ではそれなりにかかってしまう。でも潮の満ち引きで砂州が現れたり、徒歩で渡れるようになる島を見たいしなーという方に朗報だ。ここ日本には、東洋のモン・サン=ミシェルと呼ばれる場所があることをご存知だろうか? それが、鹿児島県指宿市にある知林ヶ島(ちりんがしま)だ。

 指宿市役所が制作した観光サイトによると、知林ヶ島は、鹿児島湾(錦江湾)に浮かぶ、周囲約3キロ、面積約60ヘクタールの無人島で、霧島屋久国立公園第2種特別地域に属している。3月から10月にかけての大潮または中潮の干潮時に、長さ約800メートルの砂州が出現し、歩いて渡ることができる。日によって渡れる時間が変わるため、事前にサイトなどで砂州出現時間を確認してから出かけてほしい。

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 ちなみに東京から指宿、そして知林ヶ島へは飛行機とクルマを利用して単純に約5時間ほど。交通費は交通手段や時期によって変わるものの片道2万円は確実にかかる。だが、フランスに比べたら時間にして半分以下。料金にしても格段にリーズナブルだ。ただ、修道院やサン・マロ湾の風景、なによりもフランス文化を楽しみたいのであればさっさとフランスへ行くべきだろう。フランスには凱旋門やエッフェル塔、ベルサイユ宮殿など観光地がてんこ盛りで、それはそれで楽しい。ここではあくまでも東洋のハワイと呼ばれる鹿児島県指宿にある東洋のモン・サン=ミシェル、知林ヶ島を推していきたいと思う。ちなみに指宿は東洋のハワイと呼ばれる観光地。ハワイにあるモン・サン=ミシェルと覚えてほしい。うん、ややこしいぞ。

知林ヶ島へは指宿駅からバスを利用すると便利。観光窓口などでバスの運行時間など確認してもらいたい
どどん! これが東洋のモン・サン=ミシェルです。フランスのと違うって? 当たりまえです
ではさっそく渡ってみましょう
ちゃんと渡島できる時間を確認。到着した時にはすでに砂州出現から1時間ほど経過したところ。観光客が続々と島へ向けて歩いていた。まるで命懸けて干潮時の砂州を渡る巡礼者のようだ
島までは約800メートル。条件によって砂州の形も変化する。ひたすらになにもないところを歩くので、天気がいい日は熱射病や熱中症、そして日焼けに注意してほしい
砂州の砂はそれほど荒くはないが、なにせいろんなものが落ちている。裸足は避けたほうがいい
遠くには桜島も見える
ようやく島に渡れた。慣れない砂地を歩いたせいでけっこう疲れが脚にくる
島は遊歩道が整備されており、散策も可能。階段を上がっていくと展望台もある
島はこんな感じ
展望台に到着
展望台には「Chirin's BELL」と名付けられた鐘が

 知林ヶ島は、「契りの島」「縁結びの島」ともいわれている。砂州がかかる様が縁起いいと考えたのだろう。TBSのテレビドラマ「青い鳥」(1997年放映)で紹介されて名前が知れ渡ったとか。展望台には「Chirin's BELL」という鐘が備え付けられており、鳴らすと願いがかなうらしい。

 ちなみに島の名前の由来は、サイトのQ&Aによると「昔は、立派なマツの木が島にたくさん生えていました。そして、船に乗って旅をしたり漁業をしたりする人々は、マツの木が風でこすれ合う音を頼りに、この島の付近を通ったので知林ヶ島の名が伝えられている」とある。「林を知る」から「知林ヶ島」という名前がついたのではと推測している。

 なお、知林ヶ島に泳いで渡ろうと思っていはいけない。サイトでも海流が非常に早く、砂州の両側も深い。サイトでも認められている時期と時間以外に「島に渡ろうとしたり、泳いだりするのは絶対にやめましょう」と呼びかけている。また、島に残ることも禁止している。万が一、取り残された場合はおとなしく関係各所に救助を求めてもらいたい。特に台風の時期は大雨や波が高くなることもあり、渡島を禁止する場合もある。

 東洋のモン・サン=ミシェルに渡って汗だくになったあとは、指宿の砂風呂なんていかがだろうか? 

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上から見ると分かりやすいですね。夏休みにお出かけしてみてはいかがですか?

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