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漫画「包丁人味平」の最狂料理「ブラックカレー」を実食してみた

漫画の中に出てくる料理を食べてみたい。

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 漫画の中の料理って、なんであんなに美味しそうなんでしょうか。トロっとあふれ出る肉汁や、ちゅるんと口に入り込むラーメン、想像するだけでもよだれが止まりません。

 そんな漫画に出てくる料理やレシピを、実際に調理し再現する「マンガ食堂」(リトル・モア)の著者・梅本ゆうこさんが、東京カリ~番長の水野仁輔さんとともに、料理漫画の中でも激アツな「包丁人味平」(集英社)の「ブラックカレー」を再現するということで、試食に行ってきました。あの「ブラックカレー」ですよ……!

ほんわかした表紙の「マンガ食堂」。ここには、「ドラえもん」や「3月のライオン」から「包丁人味平」まで様々なマンガ飯レシピが

 ご存知でない方に説明させていただくと、「ブラックカレー」とは料理対決漫画の草分け漫画「包丁人味平」に出てくる伝説のカレーのこと。鼻をマスクで隠したカレー将軍・鼻田香作が、主人公・味平のカレーに負けまいと己のプライドをかけて不眠不休で作り出した一品で、コールタールのように真っ黒な外観と、食べるとまた食べたくなる病みつきさが特徴です。

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 ただ、「ブラックカレー」の最大の特徴は、麻薬効果のあるスパイスが入っており、結果として、食べた人も料理人までも中毒にさせてしまうという、少年漫画にあるまじきヘビーさ。結果として、食べてみたいが、誰も作ろうとしなかった禁忌のカレーなのです。

「ブラックカレー」がいかに危険なのかを語る2人と司会の福桜さん(リトル・モア)
左が水野さんのなすの皮で色づけした「ブラックカレー」、右が竹炭パウダーで色づけした梅本さんの「ブラックカレー」
梅本さんは、3日3晩かけてスパイスや野菜を真っ黒に炒め続けたそう。ルーも具も真っ黒。麻の実も芥子の実入り(合法です)
お味の感想は、「なるほど」感。美味しいよりも、感慨深さが先にきます。試食したお客さんも、ひと口食べては、考えている様子が印象的でした

 ここで梅本さんの漆黒のカレーから試食です。見た目は、竹炭の効果で、カレーの表情がまったく見てとれずまさに黒い塊。ですが、恐る恐る口に入れてみると、あら不思議。辛くもなく甘くもなく、まろやかでコクのある味わいが広がります。ただ食べるほどに味がつかめなくなり、また食べたくなるという点で、「ブラックカレー」の中毒性をうまく再現していると言えます。

 なお、梅本さん曰く、玉ねぎやスパイスを3日3晩炒め続けた際、髪にも壁にも匂いが染みつき狂うかと思ったとのことでした。

 さて次に、2次元のカレー将軍・鼻田の「ブラックカレー」に、味の面からチャレンジした水野さんのカレー。こちらは、とにかくいい匂いです。

 黒ベースのスパイスを7種選び、ナスの皮で黒っぽく色づけされたキーマカレーは、ちょっぴり辛く後をひく本格的なカレーの味わい。あれよあれよとあっという間に完食してしまいました。ただ黒よりも茶色が強くでてしまっていたため、水野さんはまだ満足いかず、今後も「ブラックカレー」の研究に勤しむとのことでした。

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 そもそもマンガ飯には、味の正解がないためゴールもないとのこと。2人とも、まだまだ「ブラックカレー」の探求を続けるとのことですので、みなさんも秋の夜長に、さらに黒く、さらにやみつきになる、合法の「ブラックカレー」を作ってみてはいかがでしょうか。

出来上がりしだい、カレー将軍・鼻田を真似て叫びながら立ちあげると、本当の「ブラックカレー」っぽくなります。(「マンガ食堂」より)

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カレー | 漫画 | 料理 | 再現 | レシピ

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