黒子のバスケオンリーイベント「Shadow Trickster大阪」が中止に　作者脅迫事件を受け

　漫画「黒子のバスケ」作者・藤巻忠俊さんあての脅迫文などが相次いで送られている事件を受け、同人誌イベントを主催しているユウメディアは、11月18日に予定していた「関西オンリーフェスタ　2012　オータムPART2」を中止・日程変更すると発表した。会場であるインテックス大阪を通じて、住之江警察署から中止の申し入れがあったため。

　同イベントは、黒子のバスケオンリーイベント「Shadow Trickster大阪」のほか、「千夜一夜Osaka3」「王の器　大阪2」「IDLING ATTACKER大阪」「いい国つくろう大阪世界会議9」の合計5ジャンルで開催する予定だった。今回「Shadow Trickster大阪」は中止とし、同じShadow Tricksterの福岡でのイベントとクリスマスイベントに振り替え参加できるようにする。残りの4ジャンルは期日を12月9日に変更する。

　同事件をめぐっては、新たに脅迫状の一部が大阪市内の会場近くから投函されていたことが判明したほか、アニメを放送した毎日放送などにも脅迫状が届いたことが明らかになったばかり。当初はイベント開催に向けて荷物検査の実施、警備の強化など対策を準備していたが、「犯人と思われる人物による開催地の下見があった」など深刻な状況が判明。11月5日に警察、インテックス大阪と協議をした上、中止を決めたと説明している。

　「私たちとしましては、粘り強く開催の努力をして参りましたが、無念な結果となりました」と同社はコメント。「開催を楽しみにしてくださっていた参加者の皆様には、大変ご迷惑、ご心配をおかけすることになりました」「現時点で『事件』が未解決のため、詳しいご報告ができませんことも併せてお詫び申し上げます」とつづっている。