「バーチャルでリア充を」「うちの嫁」――岩手県知事のツイートが淡々とオタクで面白い
「乙」とか「だめぽ」とか日常会話で使うらしい。
「『バーチャルでリア充を』が私の基本方針」――岩手県の達増拓也(たっそ たくや)知事のツイートがサブカルに詳しすぎると話題になっています。萌えキャラを「嫁」と紹介したり、アイドルやアニメの知識を披露したりと、折りにふれ達増知事のネット民っぽさがTwitterに淡々とにじみ出ており、こうした投稿が多くのユーザーにリツイートされています。
インターネットが普及する前からパソコン通信を使って情報を発信していたという達増知事。YMOの影響で人民帽をかぶって大学に通ったことがある、聖子ちゃん派か明菜ちゃん派かと聞かれれば「戸川純」と答えるなどなど、往年のサブカル男子っぷりには目を見張るものがあります。
それでいて昨今のネットトレンドもキャッチしており、家では「乙」「餅つけ」「だめぽ」といったネットスラングを使うんだそう。「宇宙戦艦ヤマト2199」や、岩手県久慈市がロケ地となっているNHK連続テレビ小説「あまちゃん」といった最近のドラマやアニメなどについても感想を語っています。
さらに知事が会長を務める三陸鉄道の萌えキャラ「久慈ありす」を「うちの嫁」と紹介。「俺の嫁」ではなくうちの嫁と表現したのは、三陸鉄道にとっての嫁、岩手県によっての嫁という意味をこめたからだそうです。スラングを理解した上で使い分けるとは……ただものではありません。
サブカルについて達増知事は、「1978年、中2の文化祭で百分の一宇宙戦艦ヤマトを木と紙で作りクラスが盛り上がったのが原体験」とコメントしています。この経験以来、「バーチャルでリア充を」が知事の基本方針になったんだとか。そんな達増知事のもと、岩手県はマンガによる地域振興政策「いわてマンガプロジェクト」に取り組み、知事自身の責任編集による復興支援マンガ「コミックいわて」シリーズを出版するなど、“サブカル街おこし”を積極的に展開しています。知事の面白いツイートともに、こうした岩手県の取り組みにも注目してみてはいかがでしょう。
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