神風ならぬ「大洗の風」吹く ガルパン痛バス2号車の誕生秘話が胸熱
ガルパン魂は関係者にも宿っていた。
茨城交通がWebサイトで、アニメ「ガールズ&パンツァー」の痛バス2号車の完成と、舞台裏にあった「ちょっとしたドラマ」について報告しています。
6月27日、このガルパンバス2号車は、主人公・西住みほ役の声優・渕上舞さんとスタッフ、関係者を乗せて、東京・霞が関の国土交通省に登場しました。ガルパンの舞台となった茨城県大洗町が観光庁主催の「第1回『今しかできない旅がある』若者旅行を応援する取組」で奨励賞を受賞し、その表彰式があったからです。
3月の応募時、関係者たちは「どうせ受賞なんてしないから……」と「受賞したら表彰式にガルパンバスで国土交通省の玄関に乗り付けようぜ!」と冗談混じりに盛り上がっていたそうです。ところが、5月末に受賞の知らせが届いて一同大喜び。「言い出したからにはやってやろうぜ!」と計画を進めます。
しかし、段取りを組んでいくうちにトラブルが発生。昨年11月から運行しているガルパンバス1号車は、東京都のディーゼル規制により都内へ入れないことが発覚したのです。目的を実現するためには、規制をクリアした車体に再度ラッピングするしかなく、時間や予算的に厳しい……。それでも、授賞式まで2週間を切ったところで「やるだけやってみよう」と立ち上がります。「大洗女子学園が幾多の苦難を乗り越えて栄光を掴んだという『ガルパン魂』は関係者のみなさんにも宿っていました」
その結果、「バスの採寸→デザイン起こし→茨城県バス協会のラッピング審査会承認→印刷→施工」の全工程を「神風ならぬ『大洗の風』が吹いた」ことで期間内に達成します。こうして、無事に国土交通省に痛バスで乗り付けることができました。茨城交通は「『ガルパン』という1つのアニメが、多くの人を動かす強い力を与えてくれ、あきらめてはいけないということをあらためて教えてくれました」とコメントしています。
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