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竜ちゃんのお城が丸見えやないかー! スマホ版「ドラクエ」ここがガッカリ編集部通信

11月28日から“先着100万人無料”で配信開始された、スマホ版「ドラゴンクエスト」。もう遊びましたか?

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 スマホ版「ドラゴンクエスト」を遊んでみました。昨夜(11月28日)の午前0時ごろから配信されていたようで(関連記事)、日付が変わったあたりから、Twitterのタイムラインが「ドラクエもう落とせる」「まだ無料で落とせた!」「懐かしい!」といったツイートで埋まり、時間が経つにつれて「なんか操作しにくい!」「バーチャルパッドもうちょっとどうにかならなかったのか」「半歩移動じゃなくて1マスずつ移動でよかったんじゃないの」とか、だんだんUI(ユーザーインタフェース)への文句にシフトしていくのが面白かったですね。中身はともあれ、この「お祭り感」はまさに「ドラクエ発売日」っぽくて、最初はビックリした「100万ダウンロードまで無料作戦」に見事してやられた感じです。

ゲーム開始2分後の僕
3分後の僕(たぶん王様の部屋で宝箱を開けようと四苦八苦してるところ)

当時の僕にはそう見えてたんです

 さて、今回のドラクエですが、操作面への文句・苦言はもう散々出尽くしてると思うので省略するとして、僕が最大級にガッカリしたのが、「ラダトーム城からフィールドに出た瞬間」でした。

ラダトーム城からフィールドに出たところ

 なんということでしょう、この画面の汚さ!

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 いや、バーチャルパッドが目立つのは僕が設定で「大」にしてるせいなんですが、それにしても右半分のグチャグチャっぷりがひどい。おまえこれ、竜ちゃんのお城が丸見えやないかー!

なぜ竜王の城が「丸見え」ではいけないのか

 ドラクエを作った堀井雄二さんは、当時ドラクエではじめてRPGに触れるファミコンユーザーのために、いろんな仕掛けをゲーム内に散りばめていました。「ラダトームの城を出ると、画面右下に竜王の城が見える」というのもその仕掛けの1つ。つまり、プレイヤーが冒険の出発点に立った時、同時に冒険のゴールも目に入るようにしたわけですね。

 特にそれが効果的だったのはやっぱりファミコン版で、画面が今よりもっと狭かったのが幸いして、竜王の島は海の向こうにチラッと見えるだけだった。それがちょうど、さながら霧の向こうにかすんで見えるような印象を与えていて、「いつかあそこへ渡る時がくるのかなぁ」という冒険の予感を、ますますかき立ててくれたわけです。

ファミコン&スーパーファミコン ドラゴンクエストI・II・III公式サイト」より、ファミコン版のラダトーム城と竜王の城(写真右)

 iPhone版は画面がタテにぐっと広くなり、フィールドやダンジョンをより遠くまで見渡せるようになりました。それ自体はむしろ「改善」点なんですが、竜王の島が、チラッとどころか「丸見え」なのはやっぱり興ざめしてしまうなあ、と感じてしまった次第です。竜王の城は、やっぱり「丸見え」じゃなくて「チラ見え」がいい。マップ表示ボタンやコマンドボタンといったUI群にまぎれて、一番注目してほしいはずの「ゴールの目印」が埋もれちゃってるのもなんだか惜しい。

 もののついでに言っておくと、ドット絵ゲーをスマホやHD機で出す時は、せめてドットの大きさは統一してほしい。画面はパキパキのドット絵なのに、メニューやフォントはやたら滑らかとか、そういうのいいかげんやめませんか! あと、中途半端な倍率で拡大してるせいでドットがつぶれてて気持ち悪いとか、戦闘シーンの背景だけボケてて気持ち悪いとかゴニョゴニョ……。

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 以上、ドラクエを愛するおっさんゲーマーの気持ち悪いたわごとでした。

なーんか、このドットのつぶれ具合も気持ち悪いんですよね……
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