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ジョジョリオンは「冒険」だった 文化庁メディア芸術祭に荒木飛呂彦先生がバァァァァンと登場

「ジョジョは何部まで?」という質問にも回答。

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「『ジョジョリオン』が、日本という国が良くなるように、直接じゃなくても間接的にでもお役に立てたら嬉しい」

 第17回文化庁メディア芸術祭の展示会が、2月5日から国立新美術館や東京ミッドタウンなど複数の会場で開催される。これに先駆けて行われた内覧会で、マンガ部門で大賞を受賞した「ジョジョリオン」作者・荒木飛呂彦先生が会場に登場。柔らかな表情で記者たちの質問に答えてくれた。

受賞について思いを口にする荒木先生
ドレッシーな格好に物腰柔らかな雰囲気、紳士でした

 授賞について聞かれると、「マンガは読んでいただける読者の精神とか生活とかに、何らかの影響を与えているのかと思います」と前置きし、冒頭のコメントにつなげた。今回の受賞がきっかけで初めてジョジョシリーズに触れる人に対しては、シリーズ途中から読めるよう作品作りをしてきたことに触れ、「一見難しそうに思えますけど、8部(ジョジョリオン)から読んでいただければ嬉しい」と語った。

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 また近年では女性ファッション誌ともコラボするなど、作品のファッションに注目が集まってきたことにも言及。「僕のマンガのキャラクターは海の中でも絶対帽子を脱がないなど、ファッションもキャラクターの一部と捉えています。少年漫画というのは主人公の“熱さ”を語るもの、ファッションというのは“クールさ”を伝えるもの。これまで熱さを描いていたのにクールさを描くとなった時、マンガ的に本当に冒険だと思いました。(女性ファッション誌などから)声をかけていただいたのは光栄に思います」。

壁にはカラー原稿や作中のシーンの大きなパネルが

 会場の「ジョジョリオン」展示コーナーでは、カラー原稿や荒木先生の仕事場の写真、執筆中に聴いたアルバムなどを展示。アルバムの解説文には、作品の舞台・杜王町が地方の新興ベッドタウンのイメージで、カントリーウエスタンの雰囲気がよく似合うといった説明も。それを読んでから、展示されている米カントリーミュージック歌手・ジョージ・ストレイトのアルバムや生原稿を目にすると、荒木先生の製作現場の空気に触れた気がしてくる。

 展示会は2月16日までで、「ジョジョリオン」は国立新美術館の会場で展示される。

 ちなみにジョジョは何部まで構想があるのかという質問に対して荒木さんは、「今描いているのに集中しているので、あんまり考えないですね(笑)。終わったら考えます」とニッコリ。引き続きジョジョリオンの展開が楽しみッッッ!

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