2ちゃんねる新旧管理人の主張対立　現管理人ジムさん「何ら違法性がない」

　匿名掲示板「2ちゃんねる」の元管理人・ひろゆき（西村博之）氏が、現状の2chはレンタルサーバ会社側が違法に乗っ取った状況にあると発表した件について、現管理人のジム・ワトキンス氏が3日、「何ら違法性がない」「法的対応を検討せざるをえません」と2ch上で反論した。

　ジム氏は3日夕方、2chの交流スレッドで「顧問弁護士に相談し、弊社（Racequeen,Inc）が2chドメイン（2ch.net）の正式な所有者であると確認した」「自分たちとひろゆき氏の会社間で誤解が生じている」と、本件について初めてコメント。ひろゆき氏が2chのボランティアユーザーに、「ボランティアを継続する場合は、共犯とみなして、責任を取ってもらう可能性がある」と警告したことには、「合法的な活動が問題視されるのは残念」と苦言を呈した。

　ところが、住民から「ひろゆき氏はサーバー代を支払ったと主張しているが正しいのか？」と質問されると、「これ以上彼について話すつもりはない」と議論を打ち切った。

　さらに3日夜になって2ch各板に「Racequeen incは、2ch.netというドメインの所有者」とする特殊スレが出現。「Racequeen incによる2ch.netの管理運営に何ら違法性がないにもかかわらず、2ch.netを支援してくれているボランティアの方々までもが、西村博之さんによって法的責任を追求すると言われている現状は、憂慮すべきもの」との見解が改めて明示された。

　同スレによると、ひろゆき氏側とは今後協議を続けるという。しかし、同時に「何ら司法判断が存在しない状態で、Racequeen incと商取引（広告掲載契約等）をすることに違法性があるということは法的には誤った判断」「かかる商行為に違法性があるとの西村博之さんの主張は、Raceqeen incの名誉を著しく既存（原文ママ）するものであり、法的対応を検討せざるをえません」とも批判している。

　一方、2chまとめサイトの中には、ひろゆき氏が「（現運営は不法行為社であり）2ちゃんねるに関して、なんらかの方針を主張したとしても、なんの効力も発揮しません」と発表したことを受けて、“転載禁止”のスレッドを従来通り取り上げるところが出てきている。