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「美味しんぼ」に「風評被害を招く」と批判 スピリッツ編集部がコメント

「綿密な取材に基づき、作者の表現を尊重して掲載させていただきました」と編集部。

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 4月28日発売の「ビッグコミックスピリッツ22・23合併号」(小学館)に掲載された「美味しんぼ」について、福島第1原発の見学から帰ってきた主人公らが原因不明の鼻血を出したとする描写に対し、風評被害を招いているとして批判が集まっている。


ビッグコミックスピリッツ22・23合併号

 作中では主人公らが鼻血を出したり疲労感を覚えたという描写があり、双葉町元町長の井戸川克隆氏も登場して同様の症状があるとして「福島では同じ症状の人が大勢いますよ。言わないだけです」と語った。作中では医師が「放射線と鼻血を関連づける医学的知見はありません」と語る場面があり、両者を直接関連づけてはいないものの、「福島に行くようなってからひどく疲れやすくなった」と登場人物が話すシーンなどがあり、不安をあおっているとも受け取れる描写がネットユーザーから批判されている。批判の声はTogetterなどにまとめられている。


次号予告欄には「耐え難い疲労感と原因不明の鼻血――!? 山岡や雄山たちの体に、なんらかの異変があるのか?」

 同誌の編集部は「鼻血や疲労感の表現は、綿密な取材に基づき、作者の表現を尊重して掲載させていただきました」とコメントし、鼻血や疲労感が放射能の影響によるものと断定する意図はないと説明している。

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編集部のコメント

 風評被害を助長する意図はないと否定し、「掲載済みの『美味しんぼ』作中でも、きちんと検査が行われ、安全だと証明されている食品・食材を、無理解のせいで買わないことは消費者にとっても損失であると述べております」とコメントしている。

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