ニュース
柳美里さんの「創」稿料未払い問題に決着 提示額から大幅譲歩で全額返済へ
「一文無しには慣れっこです」と赤裸々な経済状況も吐露。
advertisement
「もう何年も稿料が支払われていない」として雑誌「創」の連載を休載していた作家の柳美里さんが、自身のブログでこの問題に決着がついたことを明らかにしました。
柳さんは依頼時の条件であった「400字詰め原稿用紙1枚あたり2万円」を基準にすると、未払いの原稿料が1142万8078円になると指摘していました。しかし、1日も早く問題を解決して執筆に集中したいとの思いから、「創」内規の最低稿料である「1枚4000円」という条件で譲歩。所得税などを差し引いた140万8706円全額を「創」編集長の篠田博之さんから返済されたと説明し、「篠田さんが土壇場で見せてくださった『誠意』に感謝いたします」とつづっています。
また、柳さんは同ブログでこの返済金を健康保険未納金12カ月分など各種支払いにあてるとしており、これによって「一文無しになりますが、一文無しには慣れっこです」「毎日、見知らぬひとから支払い督促の電話がかかってこないだけで、天と地ほどの差がある」など自身の経済状況も赤裸々に告白。ネット上では提示稿料からの大幅な減額や、芥川賞作家の苦しい生活ぶりに驚く声も多くあがっていました。
advertisement
関連記事
「何年も稿料が支払われていない」 柳美里さんが「創」休載の理由をブログで説明
「創」編集長は、柳さんの主張は正当とコメントしている。サイン本販売、売り上げ寄付する「復興書店」 島田雅彦さんが呼びかけ
作家が自身の作品をサインやメッセージ付きで販売し、売り上げを寄付するサイト「復興書店」がオープン。“店長”は小説家の島田雅彦さん。よしもとばななさんや俵万智さんなど著名な作家が参加している。パートワーク誌「3Dプリンターをつくろう!」が4号で休刊 今後について聞いてみた
残りのパーツがないと完成できないため、どうなるのかという疑問の声が上がっている。「チャンピオンREDいちご」休刊 一部作品は新しいWeb雑誌へ
掲載作品の一部は、秋に始まるWeb雑誌で連載を続ける。小学館のマンガ誌「IKKI」休刊へ 「抜本的な見直しを図る」とコメント
2000年に週刊ビッグコミックスピリッツの増刊としてスタートしたIKKIが休刊へ。月刊「ジャンプ改」、11月号で休刊へ
取り巻く環境の変化が理由。「Hot-Dog PRESS」、10年の沈黙を破りデジタルマガジンで復活
ドコモの「dマガジン」内での配信からスタートする。虚構新聞・社主UKのウソだと思って読んでみろ!第17回:なめことくまモンをこよなく愛する乙女マインドな社主がマンガ「きのこいぬ」を全力でオススメする
きのこいぬとは何ぞ! 片耳がキノコになった犬っぽい変な生き物である。性格的にちょっとしたくせ者なところも魅力である!男の娘専門マンガ誌「わぁい!」今月発売号で休刊
連載作品「ひめゴト」のアニメ化が発表されたばかりでした。講談社の「月刊少年ライバル」休刊 新たな少年漫画誌刊行へ
2014年6月4日発売号で休刊となる。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.