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フジ「IPPONグランプリ」を佐村河内氏が申し立て BPOで審理入りへ

名誉を傷つけ、さらに「児童・青少年に対する集団いじめ」を容認・助長すると訴え。フジテレビは反論している。

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 放送人権委員会は12月16日の委員会で、フジテレビが5月24日に放送した大喜利バラエティー「IPPONグランプリ」において、ゴーストライター問題で話題となった佐村河内守氏を笑い物にし名誉を侵害したとする申し立てに対して、審理要件を満たしていると判断。審理入りすることを決めた。

 番組では「幻想音楽家 田村河内さんの隠し事を教えてください」という「お題」を出し、出演したお笑い芸人たちが「髪もゴーストヘアー」「聞こえる、聞こえないはともかく、耳が性感帯」「ピアノの鍵盤にドレミファソラシドと書いてある」「ミュージシャンのくせに持ってるCDはベストアルバムばかり」などと回答。「一音楽家であったにすぎない申立人を『お笑いのネタ』として、一般視聴者を巻き込んで笑い物にするもので、申立人の名誉感情を侵害する侮辱に当たることが明らか」として、番組内での謝罪を求めた。

 また「一個人への侮辱にとどまらず、現代社会に蔓延する『児童・青少年に対する集団いじめ』を容認・助長するおそれがある」もので、障害をもって生活する多くの人々の心情をも踏みにじることになり非常に悪質だと訴えた。

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 フジテレビは申し立てに対して出題が佐村河内氏を想定したものと認めたうえで、大喜利が「侮辱し、名誉感情を著しく侵害することなどあり得ない」と主張。ゴーストライターがいたことを偽ったことが「社会的に批判されることは、やむを得ないこと」であり、「表現行為として許容(保障)されるべきである」と反論した。

 同局は、「児童・青少年に対する集団いじめ」を容認・助長するとの指摘についても、「障害の程度を過剰に演出し、なおかつ、別人の作曲であるにもかかわらず自分自身の作曲として公表していたことこそ問題視されるべき」とコメントしている。

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