ニュース

「スミソニアン博物館、巨人族の存在の証拠公開へ」はウソ記事 ネタにマジレスする「ロシアの声」に要注意!

真に受けないように。

advertisement

 「スミソニアン博物館、巨人族の存在の証拠公開へ」――ロシア国営ラジオ局の日本語版サイト「ロシアの声」が12月22日に発信した“怪情報”が注目を集めていました。記事内には「巨人族がかつて存在したことを認めると、現代の歴史学は根幹を破壊され、ほぼ絶滅されてしまう」などとあるのですが、もちろんこれは全くのデタラメです。

問題のサイト

 そもそも、「ロシアの声」が同記事の情報源としているのは、「World News Daily Report」というサイトの12月3日付の記事。しかし、「World News Daily Report」とは、いわゆる「虚構新聞」のような“嘘ニュースサイト”で、サイト内にも「不完全な情報を含む」「風刺・フィクション」と明記されています。

「World News Daily Report」の免責事項

 つまり、「スミソニアン博物館の巨人云々」は単なるジョーク記事なのですが、「ロシアの声」がこれを他ニュースと同様に翻訳・配信したことから、Facebookなどを中心に真に受ける人が少なからず現れています。一方、2ちゃんねる(ニュース速報+)や、そのまとめサイトでは、「安定のロシアの声」「ソースがアレすぎる」「これって『民明書房』くらいの信頼度?」など、訝(いぶか)しがるスタンスが目立っていました。

advertisement

 なお、「ロシアの声」は過去にも嘘ニュースサイトを元に、「カムチャッカ半島で4億年前の機械装置が見つかる」「怒り狂うシャチが日本人16人を食い殺す」「磁気嵐で地球が闇に没する」といったデマを拡散しています。また、運営は国営ラジオ局の日本語課とのことですが、トップページの下部には「サイト作成:有限株式会社 『Stek』」との表記があります。有限株式会社とは一体……。

 今月上旬に、同サイトは「ユーザーの反応を確認する限り、自分たちは信頼できる情報源であるようだ」と、自己評価していましたが、かなり甘い認識ではないかと思われます。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

記事ランキング

  1. 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
  2. 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
  3. 猫だと思って保護→2年後…… すっかり“別の生き物”に成長した元ボス猫に「フォルムが本当に可愛い」「抱きしめたい」
  4. 大谷翔平&真美子さん、“まさかの姿”に!? 大谷・地元の空港がMVP祝福で湧く 「真美子夫人まで」「怖いぞ…」
  5. 大谷翔平と真美子さん、「まさかの服装」に注目 愛犬デコピンも大谷家全員で“歩く広告塔”ぶり発揮か
  6. 海で“謎の白い漂流物”を発見、すくいあげてみると…… 2億1000万再生された結末に「本当によかった」「ありがとう」【チュニジア】
  7. スーパーで売っていた半額のひん死カニを水槽に入れて半年後…… 愛情を感じる結末に「不覚にも泣いてしまいました」
  8. ワゴンに積まれていた“980円の激安デジカメ”→使ってみると…… まさかの仕上がりに「お得感がすごい」
  9. 難問の積分計算をホワイトボードに書き置きしておいたら……? 理系大学での出来事に「かっこいい」「数字でつながる感じいいな」の声 投稿者にその後を聞いた
  10. 「うおおおおお懐かしい!!」 ハードオフに3300円で売っていた“驚きの商品”が140万表示 「ガチのレアモンや……」