オリコンが「ミュージックカード」のランキング合算終了 コンプ商法は「音楽のヒット」ではないと判断
じゃあ未開封のCDはどうなんうわなにをするやめr
オリコン・リサーチが、同社発表の音楽ランキングにおける「ミュージックカード」の合算集計を取りやめると発表しました。4月6日のデイリーランキング以降、集計を改めます。
ミュージックカードは、人気グループ「EXILE」などが導入している音楽データの販売形式。プロマイドのようなカードを購入し、記載されたコードをWebで入力すると楽曲がダウンロードできます。同じ収録曲で何種類もの“絵柄違いのカード”を用意して、全てのバリエーションを購入したファンに特典を用意するといった仕掛けがあることが多く、「コンプ商法」「次世代のAKB商法」との指摘も多いものでした。
そんなミュージックカードを音楽ランキングに合算していたオリコンですが、同社が「ミュージックカードの代表作」をピックアップして検証したところ、(1)「音楽パッケージの販売」と認定するにはあまりにも楽曲のダウンロード率が低い、(2)CDより安価にした上で複数枚のまとめ買いを誘引する作品が多く「社会通念上、独立した1枚のヒットとは言いがたい作品も散見」される――といった問題が浮かび上がったそうです。そのため、音楽ランキングへの合算は「ランキングの妥当性及び一般的な社会通念に照らして、相当ではないと考えざるを得ない」との判断に至りました。
この発表にネットでは、「ミュージックカード商法も終わり」「ドーピング終了」「コレクターズアイテムとしては残る」といったさまざまな反響が。一方で、楽曲のダウンロード率を勘案したオリコンの判断基準に対し、「AKB商法はどうなんだ?」「CDの開封率調べたのか?」といった意見も出ていました。
「音楽のヒットを正確に伝える」ためとして今回の決断に至ったオリコン。音楽の届け方や楽しみ方が多様化する中で、何をもって「ヒット」とするのか、その基準の設定こそ難しいのかもしれません。
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