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ただ1頭ほかのクジラと違う周波数を発するため群れと出会えない「世界一孤独なクジラ」の探査プロジェクト始動

誰も見たことのないぼっちクジラの謎に迫る。

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 ほかのクジラには聞こえない周波数で鳴き続ける「世界一孤独なクジラ」を探索するプロジェクトが始動し、Kickstarterで探査資金を募集しています。

「世界一孤独なクジラ」を探すプロジェクト

 ほとんどのクジラが15~25ヘルツ程度の周波数でコミュニケーションを取るのに対し、このクジラの声は52ヘルツ。1992年にアメリカ海軍によって初めて観測され「52」という名前がつけられました。声の主がクジラであることは間違いないものの、なぜ「52」だけがほかのクジラとまったく違う周波数を持つのかは謎だとのこと。

「52」の声は聞こえるものの姿を見た人は20年以上誰もいません

 20年以上、歌声だけは観測されているものの、いまだその姿が発見されたことはない「52」。使用している周波数が違いすぎるため仲間のクジラと出会うこともできないことから「世界一孤独なクジラ」と呼ばれるようになり、ひとりぼっちで歌い続けるその境遇は科学者のみならず、多くのアーティストなどからも注目を集めるようになりました。

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「52」の謎に迫る探査プロジェクトが始動

 今回、探査プロジェクトを立ち上げたのは、映画制作者のジョシュ・ゼマンさんと俳優のエイドリアン・グレニアーさん。「52」のことを孤独すぎると悲しむ人もいれば、自由気ままに暮らしていると感じる人もおり、どちらにしても「SNSなどで密接につながった現代の人間たちにとって強く心を揺さぶる存在」と感じたことが、プロジェクト始動のきっかけになったそう。もし「52」を発見できた際には、音声探知機の付いた認識タグを取り付けて科学者とともに調査し、ドキュメンタリーを制作する予定。20日間の太平洋探査費用として30万ドル(約3500万円)の支援を募集しています。

たろちん

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