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目の見えないネズミの脳に「チップ」を埋め込んだら、2日の訓練で迷わずエサを見つけられるようになった
地磁気を感知し、刺激電極を通じて脳へと刺激。
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東京大学大学院薬学系研究科池谷教授らは4月9日、「磁気センサー脳チップ」を開発したことを東京大学のホームページで発表した。このチップを目の見えないラット(ネズミ科)の脳に埋め込むと、わずか2日の訓練でまるで目が見えているかのように迷路の中のエサを迷わず見つけられるようになったという。
「磁気センサー脳チップ」は、地磁気(地球が持つ磁気)を感知し、刺激電極を通じて脳へと刺激を送るというもの。この研究により、脳は本来備わっていない5感以外の感覚でも迅速に適応し有益な情報源として活用できることが分かった。
研究成果は、Current Biology(オンライン速報版)で公開。今後は、視覚障がい者が街を歩く際に用いる「白杖」に方位磁針センサーを設置するなど、具体的なアイデアも考えられている。
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(太田智美)
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