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落石はまるで戦場のような音だった 野口健さん、ネパール地震での壮絶な被災体験つづる
標高4500メートル付近、吹雪のなかで被災。
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ネパールで25日に起きた、マグニチュード7.8の大きな地震。ヒマラヤ登山中に被災した登山家、野口健さんが自身のブログ、Facebook上に、その壮絶な体験を投稿しています。
地震があったのは、野口健さんが標高5300メートルを超える山「ゴーキョピーク」から下山して、3日目のこと。標高4500メートル付近の崖が続くルートを移動しているときに、まるで東日本大震災のような激しい横揺れが始まったそうです。
それにより、「ガラガラ、ドドド、グゥワォン、ドッカン」という爆発のような音を立てながら落石などが発生。山の斜面で音がこだましてしまう上に吹雪で視界を奪われていたため、どこに逃げればいいか分からない状態に陥りました。自分の頭ほどの大きさの石が落ちてくるなか、10分ほど岩陰に隠れ、その場をやり過ごしました。今回の地震によって雪崩、氷河の崩壊、土砂崩れなどの被害もあったそうです。
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その後、野口さんが向かった、地震で多くの家が倒壊してしまったというクムジュン村の画像も投稿されています。余震の恐怖から、村人の大半はテントでの生活を余儀なくされています。
ネパールの首都、カトマンズや「エベレスト街道」と呼ばれるトレッキングコース付近の村などで大きな被害が出ています。野口健さんは登山を中止し、クムジュン村を拠点に、その周辺の村々の被害状況を確認することを決定。理事長を務めるNPO法人「ピークエイド」では支援金の募集を開始しました。
(マッハ・キショ松)
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