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ネパール地震で最大約1.2メートル隆起 国土地理院が発表

北北東傾斜の断層による逆断層滑りが生じたとみられる。

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 4月25日にネパールで発生した地震について国土地理院は、地球観測衛星「だいち2号」でのデータを解析した結果、地殻変動を検出したと発表した。

 それによると、地震に伴い10センチ以上の地殻変動が見られる領域は、カトマンズ北方を中心として、東西160キロメートル程度、南北120キロメートル程度の範囲に広がっていることが分かった。

だいち2号が電波を使って地上の距離を測定。地震前後の観測データと比較した。写真データは国土地理院より

 変動域の南部は隆起し、北部は沈降しており、カトマンズの北方から約30キロメートル東方にかけての領域がもっとも地殻変動が大きく、最大で1.2メートル以上隆起したところもあった。

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 以上のことから、北北東傾斜の断層による逆断層滑りが生じたとみられ、カトマンズの北東20~30キロメートルの領域の直下に、最大4メートル超の滑りが推定されている。

滑りは最大4メートル。写真データは国土地理院より

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