ニュース

学校でドッジボールは禁止すべき? コラムニストの提言に賛否

弱い物イジメにつながる?

advertisement

 小学校の体育や昼休みの定番「ドッジボール」について危険視する議論が、Twitter上で盛り上がっています。発端となったのは、作家・コラムニストの勝部元気さんによるツイート。

コラムニストの勝部元気さんのツイートから議論へ
勝部元気さんのブログ

 勝部さんは、Twitterで「ドッジボールを学校でやらせるのを早く禁止するべき。他人にボールをぶつける野蛮なスポーツであり、イジメにも繋がりやすいことを考えれば、義務教育で全員参加させるべきではない。」と投稿。

 さらに、「暴力性が強く、運動が苦手な人は恐怖心に苛まされるし、イジメに繋がることも多いし、実際に加害精神で相手にボールをぶつける人も多く、子供の心に大きな傷を与えるもの」と指摘していました。

advertisement

 これらのツイートに対しては、「子どものときにそう思っていました」「私もだいっきらいでした」「なぜ痛い思いをしないといけないのかと思っていた」と、小学生時代を思い出し、嫌な思いをしてきたという人から賛同する声が多数集まりました。

 賛同する声も多くあがっている一方、この意見に反対する声も多数あがっています。ほかのスポーツと比較してメリットもあるという意見、困難や理不尽を乗り越えるために工夫する必要性を説く意見、いじめとドッジボールをつなげることへの違和感など、議論は多岐にわたっているようです。

 また、問題はテレビの情報番組でも紹介され、賛否についてアンケートがとられました。勝部さんのツイートによると、「禁止すべきではない」が3万7849票、「生徒の自主性に任せるべき」は1万7857票という結果に。ただし、勝部さんの主張は「全面禁止」というわけでなく、「禁止すべきでない」に投票した人に誤解をあたえた可能性があると指摘していました。

テレビ番組でも紹介されアンケートが実施された

 「禁止するべき」という発言から始まった議論ですが、勝部さんは番組やTwitterを通して多くの賛否の声を受けてか、次のようにツイートしていました。

「私もドッジボールの全面禁止には反対です。ドッジボールを禁止したところで、イジメが無くなるわけでもありません。あくまで子供の『自主性』『やる気』を尊重した選択制への転換を希望です」

advertisement

 日本ドッジボール協会によると、日本の教育現場でドッジボールが導入されたのは大正初期。大正2年に東京府体育委員会から公布された「学校体操教授要項」の中で挙げられたところから広まったそうです。長年当たり前だったドッジボールですが、形を変えたり消えたりしてしまう可能性もあるのかもしれません。

林健太

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

記事ランキング

  1. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  2. 人生初の彼女は58歳で「両親より年上」 “33歳差カップル”が強烈なインパクトで話題 “古風を極めた”新居も公開
  3. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  4. 妻が“13歳下&身長137センチ”で「警察から職質」 年齢差&身長差がすごい夫婦、苦悩を明かす
  5. 夫「250円のシャインマスカット買った!」 → 妻が気づいた“まさかの真実”に顔面蒼白 「あるあるすぎる」「マジ分かる」
  6. ユニクロが教える“これからの季節に持っておきたい”1枚に「これ、3枚色違いで買いました!」「今年も色違い買い足します!」と反響
  7. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  8. 160万円のレンズ購入→一瞬で元取れた! グラビアアイドル兼カメラマンの芸術的な写真に反響「高いレンズってすごいんだな……」「いい買い物」
  9. 「情報操作されてる」「ぜーんぶ嘘!!」 175R・SHOGO、元妻・今井絵理子ら巡る週刊誌報道を一蹴 “子ども捨てた”の指摘に「皆さん騙されてます」
  10. 「セッ…ックス知育玩具」 省略する位置がとんでもないオモチャの名前にネットがざわつく