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おみくじ引いて「凶」が出ると、災い除けのお守りをプレゼントしてくれる神社がある

大吉よりも凶を狙え!

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 神社に行くと、ちょっと運試しなんて思って、おみくじを引くことって多いですよね。大吉が出たときは、思わずガッツポーズを決めたくなる瞬間ですが、凶が出てしまったときは……ガーンッと一瞬にして青ざめていく自分を経験したことがある方も多いのではないでしょうか?

 そんなどんよりした気持ちを持ち帰ってほしくないという心優しい神社の計らいがあります。それは、凶を引いた人だけに授けるお守りのプレゼント。20年以上前から続けているそうです。これを行っているのは、横浜市港北区にある師岡熊野神社。東急東横線・大倉山駅から徒歩10分、緑に囲まれ、澄み渡る空気の中にある神社です。

ちょっぴり神秘的なムードが漂います

 鳥居をくぐると、すぐに立ちはだかる階段があります。少々急な勾配に尻込みすら感じる自分を抑え、登っていくと、

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見た目よりキツくないです

 のぼりが見えてきました。一番上にあるのはご社紋。明るい希望の世界に導く霊鳥といわれる三つ足の烏「八咫烏(やたがらす)」です。これ、どこかで見たことありますよね。そう、サッカー日本代表のエンブレムです。

三つ足烏紋は幸せへ導くキーワードとのこと

 そうこうするうちに本殿に到着しました。まずはお参り。

淡いグリーンの屋根と木目のコントラストが美しい

 そして、さっそくおみくじ処へと向かいます!

境内の左手、提灯が下がる特別な場所にありました
たくさんあって、迷ってしまいます

 さまざまな縁起を担ぐおみくじがラインアップしていましたが、お目当てはこの箱。

いたってシンプルなおみくじ

 プレートに「凶の出た方はお申し出ください 縁起直しの御守りを授与させて頂きます」とあります。本当にもらえるんだ! と心ウキウキ、ちょっと別の期待でいっぱいになってしまいました。さらに「大吉には副神像が入っておりますので、おみくじを開いた時に落とされないようご注意ください」とも! 大吉が出るだけでもうれしいのにご利益があるオマケまでついてくるとは、どんだけハッピーになれるのでしょう。

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幸福が詰まった箱に見えてしまいます

 これで、たとえ凶が出ても怖いものはなくなり、さらに大吉なら……と貪欲さが生まれ始めましたが、それは横に置き、ひとつ掴んでみました!

いつもより真剣に選んでしまいました

 残念ながら「凶」は出ず。期待が一気に消え、ちょっとショック。「凶」が出なくてこんなにガッカリするのは、今まで生きていて初めてのことです。しかしこれを引きずってはいかんと思い、図々しくもお守りを見せてもらいに社務所へ行ってみました。

社務所はおみくじの並びにあります

 神主さんは快く差し出してくれ、「悪いものが消え、これから良い方向へ導く。つまり、災い転じて福を成すという意味がある『縁起直しの御守り』です」と説明も。プレゼントだから簡易的なものかと思いきや、ご利益がきちんと詰まった、しかもプレーンなデザインが新鮮な印象さえ与えるお守りで驚きました!

透明ケース入りで、どことなく懐かしい雰囲気が

 そして裏側も気になり、ひっくり返してみると、

木版に黒住の八咫烏が力強い

 ご社紋の八咫烏です。これなら大吉より「凶よ出ろ!」と念じておみくじを引きたくなりますね。さらに凶が出た暁にはヤッター! という歓声をあげてしまいそうです。この時点で、どんより気分はすでになくなっているでしょうが、お守りでさらにテンションをアップできるのが魅力的。凶なのに幸運を手にしたような気分になりそうです。

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(茂木宏美/LOCOMO&COMO)

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