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フジテレビの情報バラエティー番組を巡り自転車事故の遺族がBPOに申し立て

事前の説明と異なり虚偽を含む内容が放送されたと抗議している。

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 フジテレビの情報バラエティー番組において、事実と大きく異なる内容で名誉を傷つけたとして、自転車による死亡事故の被害者遺族・東光宏さんが6月5日に会見し、BPO(放送倫理・番組向上機構)に申し立てを行った。

フジテレビに対するBPO申し立てについて

 問題になったのは今年2月17日に放送された「カスぺ!『あなたの知るかもしれない世界6』」。「わが子が自転車事故を起こしてしまったら」と題して東さんのインタビューの後に、自転車事故が賠償金目当ての「当たり屋」だったという内容の再現ドラマが流された。

 自転車事故の重大性を訴える内容との説明だったが、事前の説明とは異なりドラマでは被害者の多くが当たり屋であるかのような誤解を与え、虚偽を含む内容だったと抗議した。番組のコンセプトが「事実のみで構成されたドラマ」「実話の物語をドラマ化した『最大公約数ストーリー』」としながら、賠償額などの裏付け取材もなく制作されていることも含めてフジテレビ側に謝罪を求めた。

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 これに対してフジテレビ広報は「当該番組の当該コーナーは近年、増え続ける自転車事故の深刻さを伝えようと企画し放送しました。この放送内容で東光宏氏並びに関東交通犯罪遺族の会の皆様が、不快な思いをされたことに対しては、申し訳ないと思い誠意をもって対応を続けて参りました。しかしながら、当該番組は複数の取材や専門家の監修に基づき制作しており、虚偽放送にあたるものではないと考えております。会見内容は弊社の認識とは大きな違いがあり、非常に残念に思います。BPOに申し立てされたということですので現段階では詳細については回答を差し控えさせていただきます」とコメントしている。

「カスぺ!『あなたの知るかもしれない世界6』」の番組紹介には、「実際に体験した人々に取材をし、事実のみで構成されたドラマ『最大公約数ストーリー』をのぞき見してもらうバラエティー」とある

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