17種類のかき氷がどれもひとつ100円! 「氷屋」が提供するかき氷が安くてウマい!
昔ながらのかき氷を堪能してきました。
ホットな日を一気にクールにダウンしてくれる食べ物といえば、カキ氷! 昔は祭りや甘味屋さんくらいでしか食べることがなかったカキ氷ですが、昨今は専門店やカフェでもラインアップするほどの人気商品です。しかも、ふわふわ食感の氷にフルーツや自家製シロップがたっぷりかかった、ちょっぴり高級なメニューが主流になってきています。
しかし「メロン」「イチゴ」「ブルーハワイ」といった、濃い色シロップがかかった“元祖”は、やはり、いまでも健在。大人から子どもまで、あの味が好き! という人も多いのではないでしょうか? そんな昔懐かしい、あの「カキ氷」を売っているお店を発見しました。お店の名前は「岸氷室」、場所は、相撲のメッカ「両国」に近い「森下」。駅から少し歩いた角を曲がったところにあります。
夕方近くに行ったにも関わらず、通りにまでズラッと並ぶ人。ざっと数えても十数人います。
私も皆にならって並ぶこと数分。入り口の近くに掲げられたメニューの前まで来ました。そして目を向けると、一瞬フリーズ。すごい種類……。しかも全品100円!
何を食べようかなという迷いより、なにこの数? いくつあるの? という興味が先立ってしまうほどです。数えれば17種類。これだけあると、どれをチョイスしていいか正直悩みますね。100円だし、いくつか頼んでしまえ! そんな思いで、店を観察しながら順番を待っていました。
店内に入ると、大きな冷蔵庫が。聞けば、岸氷室は今は数少なくなった氷屋さんで、現在のご主人で三代目。
そうこうするうちに自分の番。さて、注文しようかと思ったら「ミックス」という文字を見つけてしまいました。
この種類をミックスするのか……どれだけの数になるんだ!? とポカンとしてしまいましたが、後ろにたくさんのお客さんが待っていると思って、好きなものを一通り注文してみました。作ってくれたのは奥さん。慣れた手付きはまさに職人ワザです。
簡単そうに見えて、作り方にコツがいるカキ氷。その難しさを教えてくれました。「右手で機械の動きを微調整し、左手で山になるよう回すところは、ちょっと熟練の技がいるわね(笑)。それからシロップはかけすぎると甘すぎちゃうでしょ。ボトルを押す強さに神経を使うのよ」。
さて、ミックスはどう作るのでしょうか? 真ん中で分けて別のシロップをかけます。
カラフルな冷んやりスイーツが勢ぞろい! もも、ぶどう、メロン、レモンの単色に、マンゴー×抹茶もプラスしました。
子どもの頃に食べた懐かしい味と新しい味に舌鼓。ガッツリいただきました!
近所の子どもたちの駄菓子屋的存在になればと思って、18年前から始めた岸氷室のカキ氷。販売は5~9月の期間限定です。
多彩な味を楽しみながら、昔の思い出に耽る――、そんなぜいたくな時間を過ごしに何度も訪れたい場所ですね。
店舗情報
岸氷室
東京都江東区森下1-13-5
11時~18時/水曜定休
(茂木宏美/LOCOMO&COMO)
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