ニュース

プラごみを大量に減らせるかも ミールワームが発砲スチロールを食べて生物分解可能な物質に変えることが明らかに

小さなカラダに大きな希望。

advertisement

 ミールワームが発泡スチロールの一種であるスタイロフォームやポリスチレンを食べた後、それらを腸の中で生物分解可能な物質に変化させるという研究結果が発表されました。

スタンフォード大学のリリースより(クリックでモザイクが外れます)

 これは、米・スタンフォード大学と中国の北京航空航天大学の研究チームが発表したもの。小鳥や小動物のエサとして売られているミールワームの幼虫にスタイロフォームやポリスチレンを食べさせて飼育したところ、二酸化炭素と、土に吸収できる物質に変化させて排出したそうです。これにより、ミールワームの内臓にはプラスチックを生物分解することができる微生物がいることが分かりました。

ミールワームが発泡スチロールを食べている様子(クリックでモザイクが外れます)

 研究によると、ミールワームの幼虫100匹は1日で34~39ミリグラム(小さな錠剤ぐらいの重さ)の発泡スチロールを食べるとのこと。なお、幼虫は普通の穀物などの餌を食べさせた時と比較しても健康状態に変わりはなかったといいます。

advertisement

 ちなみにアメリカでは1年間に25億個ものプラスチック容器が捨てられ、年間3300万トンものゴミが処分されているのだとか。ミールワームの恩恵によって、廃棄物を減少させる方法の発見や、生物分解可能なプラスチックの開発など、新たな扉が開かれそうです。小さなカラダに大きな希望や期待が寄せられています。

高城歩

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

記事ランキング

  1. 刺しゅう糸を20時間編んで、完成したのは…… ふんわり繊細な“芸術品”へ「ときめきやばい」「美しすぎる!」
  2. 友達が描いた“すっぴんで麺啜ってる私の油絵"が1000万表示 普段とのギャップに「全力の悪意と全力の愛情を感じる」
  3. 「理解できない」 大谷翔平と真美子さんの“スキンシップ”に海外驚き 「文化は100%違う」「伝説だわ」【大谷翔平激動の2024年 現地では「プレー以外のふるまい」も話題に】
  4. 後輩が入手した50円玉→よく見ると…… “衝撃価値”の不良品硬貨が1000万表示 「コインショップへ持っていけ!」
  5. 「これは家宝級」 リサイクルショップで買った3000円家具→“まさかの企業”が作っていた「幻の品」で大仰天
  6. 毛糸6色を使って、編んでいくと…… 初心者でも超簡単にできる“おしゃれアイテム”が「とっても可愛い」「どっぷりハマってしまいました」
  7. 「人のような寝方……」 “猫とは思えぬ姿”で和室に寝っ転がる姿が377万表示の人気 「見ろのヴィーナス」
  8. ウソだろ…… フリマに5000円で売っていた“信じられない商品”に思わず二度見 「やっぱり寂しい」
  9. 余りがちなクリアファイルをリメイクしたら…… 暮らしや旅先で必ず役に立つアイテムに大変身「目からウロコ」「使いやすそう!」
  10. ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」