20歳限定!! よみうりランド成人式バンジーに参加してみた
大人になるための試練なのだ。
南太平洋のバヌアツ共和国で行われてきた成人の通過儀礼「ナゴール」。今日における「バンジージャンプ」の起源として知られています。さる1月10日、筆者はよみうりランド(東京都稲城市)で「成人式バンジー」に挑戦してきました。同園では毎年、新成人の入園料とバンジージャンプ1回を無料にしており、まさしく“成人の儀”を体験できるのです。
新成人になる同級生を誘ってよみうりランドにやってきた筆者。ゲートを抜けると巨大観覧車やジェットコースター、大道芸人にヒーローショーがお出迎えしてくれ、「これぞ遊園地!」といった風景に戦々恐々としていた気持ちもなんだかなごやかに。
ポップコーン売り場や射的コーナーなどついつい入ってしまいそうになるお店に気を取られつつ、バンジージャンプのエリアを探していると、遠くに高い塔が見えてきます。もしやあれかと思って近づいていくと……。
実は「クレイジーヒュー・ストン」という別のアトラクションであることが判明。バンジージャンプは写真左端に写っている高所作業の足場のような塔でした。なーんだよかったよかった。六本木のマンションに比べたら半分以下くらいの高さのようです。
「クレイジーヒュー・ストン」にすっかりおどかされてしまったので、急に拍子抜けしてしまいました。並んでいる人もいないので早速受付へ。注意事項を読んでから同意書にサインし、体重を計測。そして身体に応じたサイズの装備をつけていきます。
荷物はロッカーに預けて、台の真下にあるベンチで前の人が飛び終わるのを待ちます。順番待ちをしている間、友人と飛ぶ瞬間に何か叫ぼうと話し合いました。せっかく通過儀礼としてのバンジージャンプですから、成人を迎えるにあたっての抱負でも考えておこうと思ったのです。「自立した大人になる」「冒険に出たい」「新しい恋愛をしたい」などなどお互いに案を出していると、飛ぶ番がやってきました。
ジャンプ台までどんどんと階段を上がっていきます。最初は調子よく登っていたのですが、高くになるにつれ穴が開いた階段からチラチラと地面が見えるのが怖くなってきます。途中から脚がガクガク震えだし、どうにかこうにかジャンプ台へたどりつきました。
先に並んでいる人が黙って落下したのを見送ると、淡々とした口調の係員さんが準備と説明を始めます。「まずはジャンプ台の手すりに両手でつかまって(中略)目線は真っすぐ。遠くを見てください」。飛び降り姿勢に入った時、つい足元を見てしまったのですが、胃がギューっと小さくなるような感じがしました。そしてカウントダウン開始。
いざ飛ぶと「おぎゃあアァァァァァ!!!」。あれほど新成人の抱負を考えていたのに、結局新生児のような叫びを上げてしまいました。しかもこのバンジージャンプ、飛んでからなかなか地面に到達せず、ロープがゴムのようになって空中を上下に揺さぶられます。捕虜になった気高い騎士の気持ちも味わえました。
全工程が終了したあとは、よみうりランド内のレストランへ。温かなカレーオムライスの味に、ようやくほっとした気持ちになりました。
バンジージャンプは成人の日以外も営業しています。1回900円で「12歳以上/体重38~109kg/ウエスト102センチまで」といった条件があります。都内でバンジージャンプができる施設は同園だけとのことなので何かの節目の際に飛んでみるのはいかがでしょうか。ちなみに筆者はもうやりたくありません。
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