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中南米で「ジカ熱」流行 外務省が注意喚起、小頭症との関連も示唆
妊婦さんは特にご注意を。
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ブラジルなどの中南米地域を中心に、ジカ熱の感染が多数報告されています。外務省は1月26日、これを受けて対象地域への渡航・滞在を可能な限り控えるよう、注意文を発表しました。
ジカ熱は蚊を媒介とした感染症の1つ。症状としては軽度の発熱や頭痛、筋肉痛、疲労感などですが、同じく蚊を媒介とするデング熱などに比べると比較的症状が軽く、また感染しても症状が出ない場合もあるため、感染に気付かないことも多いとされています。
特に注意が必要なのは妊婦です。ブラジル保健省は、妊娠中のジカ熱感染と胎児の小頭症(頭蓋骨が十分に成長せず、頭部が小さくなる症状)に関連が見られることを発表しています。同省によれば2015年10月から2016年第2週までに、同国内で3893例の小頭症児が報告されているとのことです。
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デング熱と同様、現状では有効なワクチンも治療法もないため、蚊に刺されないというのが一番の予防法です。1月~5月には特に蚊の繁殖が最盛期を迎えるため、感染症の発生地域に不要な旅行は控えるとともに、気になる症状がでたら専門医の診断を受けるよう、外務省では呼びかけています。
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