ニュース
Googleの囲碁ソフトがプロ棋士に初勝利 アマチュアレベルからの飛躍的な進歩に驚きの声
囲碁ソフトがプロに勝つのはまだまだ先になると言われていました。
advertisement
Googleの人工知能研究グループDeep Mindが開発した囲碁プログラム「AlphaGo」が、プロ棋士と対局して勝利したことを科学雑誌「Nature」の論文で発表しました。囲碁ソフトが人間のプロ棋士に勝利したのは初めてのこと。
対局の模様などの動画も
「AlphaGo」はコンピュータが自ら学習する人工知能技術「ディープラーニング」を囲碁に応用して強化されたソフト。中国出身のプロ棋士でヨーロッパの囲碁チャンピオンとして活躍するファン・フイさんと対局し、5戦全勝という結果を出したそうです。
既にコンピュータがプロと互角以上の実力を持つ将棋やチェスと比べて、これまでの囲碁ソフトは最強とされるものでもアマチュア有段者クラスの実力。盤面が広く打つ手の選択肢が膨大で「王将を詰ます」といった明確なターゲットもない囲碁はコンピュータの苦手なゲームだとされており、近年の急成長を考えてもプロと対等に戦えるのは10年は先ではないかといった見方が強くありました。そのため今回の「AlphaGo」の登場は、多くの囲碁ファンや関係者に衝撃を与えています。
advertisement
最強将棋ソフト「Ponanza」開発者で囲碁ソフト開発への参戦も表明していた山本一成さん
これまでの最強ソフトをはるかに上回る実力に「嘘だろ」
囲碁棋士の大橋拓文六段は「トップ棋士も危ないのでは」と分析
さらにAlphaGoは3月に韓国のイ・セドル九段と、賞金100万ドルをかけたチャレンジマッチを行うことも発表しました。今回対局したファン・フイさんは中国で二段の実力でしたが、イ・セドル九段は囲碁のレーティングで世界5位に位置する人類トップクラスの実力者。彗星のごとく現れた最強囲碁ソフトが、人類トップの頭脳とどこまで渡り合えるのかにも注目が集まっています。
(たろちん)
関連記事
電王戦最終局、AWAKE側が開始49分でまさかの投了 電撃的幕切れでプロ棋士側が初勝ち越し
最終局でまさかの大ハプニング……!テキサスホールデム(ポーカー)の必勝プログラムが完成 ついに不完全情報ゲームでもコンピュータが人間を上回る
人工知能の歴史がまた1ページ更新された。まさにぷよぷよ界の「電王戦」? ぷよぷよ人類トッププレイヤーと最強AIの対決がアツい
最強AI開発者「2015年中に人類を終わらせる」。プロ棋士の裸が透けて見えるだと! 愛され囲碁ガールのための雑誌「碁的」の妄想対局がすごい
もしテレビに映っているプロ棋士(男性)の服が透けて肌が見えたら→実現しました。“電王”の称号は「Ponanza」に 「第3回将棋電王トーナメント」で逆転勝利
最強のコンピュータ将棋ソフトを決める大会でnozomiと決勝を争ったPonanzaが優勝し、「第1期電王戦」でプロ棋士と対局することになった。広岡浅子は囲碁も強かった! 豪腕の女性経営者 VS. 日本囲碁界の母の対局再現が熱い
大隈重信とも打っていたのだとか。ニコ生初! 現役囲碁棋士による棋譜解説付き「ヒカルの碁 名局鑑賞会」
ゆかり先生も登場。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.