体張りすぎ! 「水中で発砲された弾丸はほとんど進まない」を実証するため物理学者がプールで自分を撃ってみた
マッドサイエンティストの生き様。
アクション映画などでよく見かける銃の発砲シーン。相手の身体を撃ち抜く様子からその威力のすさまじさがうかがえますが、とあるノルウェー人物理学者が「水中で発砲された弾丸は抵抗でほとんど進まない」という仮説の実証実験を行いました。無茶しやがって……。
一か八かの大勝負(?)に海パン一丁で挑んだのはアンドレアス・ワールさん。プール内に自らに向かって発射できるよう仕掛けを施したアサルトライフルを設置し、その3メートル前に立ちます。防弾チョッキなどは着ません。究極の丸腰です。
緊張の面持ちでカウントダウンを開始し、いちにのさん! で紐をひっぱると銃口からドーンと真っ直ぐに銃弾が飛び出しました。水の抵抗を受けつつブワワワッと泡を発する弾丸。それでも逃げないアンドレアスさん、強い。これが科学者の精神力なのか!
このまま銃弾がアンドレアスさんの身体を撃ち抜くのでは……! と思いヒヤッとした瞬間、だんだんと銃弾の勢いが衰え、ついにはプールの底にゆっくりと落下していくではありませんか。アンドレアスさんもホッとしたというより魂が抜けかけたような表情で「イエス!!!」と空を仰ぎます。やっぱり緊張してたんですね……。
動画の説明によると「水の分子は空気の分子よりもはるかに密接なので、水中では物体が移動するのは空中よりも困難です」とのこと。なるほど。でも実際に試すなんてマッドだ。マッドサイエンティストだ。
ちなみに彼は以前にも「回転する物体がその中心に近づくにつれてその回転速度が速くなる」ことを証明するために、自ら高さ14メートルから落下するという実験も行っていたようです。体を張り続ける物理学者、その生き様には美学すら感じます。しかし良い子は絶対にマネしないでくださいね。
(高城歩)
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