絶滅が懸念されているインドサイの赤ちゃん、トロント動物園で誕生
インドサイは自然界におよそ2000頭しかおらず、レッドリストでは危急種となっています。
カナダのトロント動物園で、絶滅が懸念されているインドサイの赤ちゃん(オス)が誕生しました。
トロント動物園によればインドサイは自然界におよそ2000頭しかおらず、自然保護機関であるIUCN(国際自然保護連合)が発表する「絶滅のおそれのある種のレッドリスト」において危急種に指定されています。過去には絶滅危惧種に指定されていましたが、その後の保護活動により絶滅のリスクがやや少ない危急種になっています。
赤ちゃんを産んだのは11歳のインドサイ、アシャキラン(愛称アシャ)。生まれた後の赤ちゃんは摂食状態も健康状態もよかったようです。生まれてから30日は母子ともに重要な時期となるためマタニティエリアで慎重に見守られることとなります。
今回生まれた赤ちゃんは、アシャと12歳のオス、ビシュニューにとってはじめて生きて生まれた子どもだそうです。2011年にアシャは死産しており、その後妊娠はするも、長く妊娠状態が続かない状況にありました。そこでトロント動物園はシンシナティ動物園と提携し、妊娠状態が続くようにアシャにプロゲステロン(黄体ホルモン)を与えていました。
トロント動物園の園長マリア・フランケさんは「トロント動物園の素晴らしいチームが大変な努力をし、献身的になってくれたことでこの意義深い赤ちゃんの誕生を迎えられた。感謝したい」と話しています。
トロント動物園にとってインドサイの誕生はこの赤ちゃんで4回目となります。最後に生まれたのは1999年のサニャ。現在はオハイオの野生動物保護区にいるそうです。
アシャと赤ちゃんは現在マタニティエリアにいるため、見ることはできません。
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