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マチュピチュ遺跡で世界初のドローン撮影に成功 TBS「世界遺産」で放送
この10年間、すべての空撮が禁止されてきた。
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TBSのドキュメンタリー番組「世界遺産」(毎週日曜18時)が、ペルーにあるマチュピチュ遺跡で世界初となるドローン撮影に成功した。4K撮影したその貴重な映像を、3月20日18時からの番組で放送する。
マチュピチュ遺跡はペルーの世界遺産(複合遺産「マチュピチュの歴史保護区」)で、インカ帝国がアンデス山脈に築いた都市遺跡。保護を目的にこの10年間、ヘリコプターはもちろんセスナ、ドローンなどすべての空撮が禁止されてきた。「世界遺産」の番組内でも1999年にヘリコプターで撮影したのが最後で、全体像を撮影するためには近接する高所からの撮影に限られていた。
ペルー文化庁によると、2015年だけでも世界中のメディアから40件ものドローン撮影の申請が来たが、すべて却下していたという。しかし、「撮影スタッフの高い技術と安全への配慮がペルー当局に認められ」、特別に ドローン撮影が許可された。撮影は2月下旬に4日間で行われ、これまで撮影が不可能だった低空かつ遺跡の真上からの映像を記録した。マチュピチュで空撮やドローン撮影が許可されるのは今後も困難とのことで、もしかしたら最初で最後のドローン撮影になるかもしれないと堤慶太プロデューサーがコメントしている。
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また、番組では近年発見された地下空間も世界初となる撮影が行われ放送される。ちなみに1996年4月にスタートした「世界遺産」の第1回放送もマチュピチュ遺跡だった。今年で放送20周年を迎えるにあたり、新しいマチュピチュの姿が映し出される。
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