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小学6年生が作った「すごい文房具図鑑」は書籍になってもすごかった 文具メーカー36社のコメント入り、修正テープ跡もあえてクッキリ

いろは出版の担当者に聞きました。

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 小学6年生が夏休みの宿題で作ったところ、あまりのクオリティの高さに書籍化が決定していた「文房具図鑑」が3月25日、いろは出版より発売されました(関連記事)。

「文房具図鑑」(山本健太郎/いろは出版)
価格は著者希望価格3兆円から、驚きのプライスダウンで1500円(税別)に!

 作者は小学6年生の山本健太郎くん。夏休みの自由研究で、好きな文房具を100ページ以上にわたって手書きで紹介したところ、文房具ライター・きだてたくさんの目にとまり、たちまちWebやテレビなどで取り上げられて注目の的に。その後めでたく書籍化も決定し、このたび発売を迎えました。

健太郎くんの原本はもともとこんな感じでしたが……
書籍版ではこんな感じになりました! 商品情報などが一部間違った部分を修正し、欄外には文房具メーカーのコメントも

 あの「文房具図鑑」を一体どのようにして書籍化したのか、編集を担当したいろは出版の河北亜紀さんに電話でお話を聞きました。

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「健太郎くん、いろんな大人に愛されているなと……」

―― 実際手に持ってみると、かなり大きいですね。

いろは出版 河北さん(以下、河北) 図鑑の部分はほぼ原寸大ですね。欄外に文具メーカーさんのコメントが入っているのでその分少し大きくなっています。ホントにやる人はいないと思いますが、コメント部分は実はキリトリ線になっていて、ここで切り取ると健太郎くんの文房具図鑑そのままの状態になります。

こだわりポイントの1つ「文具メーカーによるコメント」

―― 文具メーカーのコメントが膨大でびっくりしました。これだけのコメントを集めるのってかなり大変だったのでは……?

河北 それはもう地道に……事務作業みたいでした。全部で36社あったんですが、Excelに名前を全部並べて、担当者の名前や連絡先も書いて、まだ届いていないところには電話して、控えめに催促をして……。

―― うわあ。

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河北 健太郎くんはメーカーで選んでいなくて、身近なところで自由に買っているだけなんです。なので大御所は自然に数が多くなってしまって。トンボ鉛筆やパイロットなんかは10個くらいあって、ちゃんとコメントしてもらえるのか不安になったりもしました。

―― 答える方も大変ですね。

河北 でも皆さん本当にていねいにコメントを返してくださって、「人ってこんなにやさしいんだ!」っていろいろな面で学ばせていただきました(笑)。

文具メーカーのみなさんも絶賛

―― 紙がクリーム色なのも健太郎くんの図鑑のままですか?

河北 そうなんです。健太郎くんの原本がもともとクリーム色がかっていて、なるべく原本に近づけたいなと。

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―― 修正テープの跡までハッキリ見えたり、印刷もかなりクオリティが高いですね。

河北 修正テープについては、健太郎くんはホントは見えてほしくなかったみたいなんです。でも、直した跡が分かるとリアリティがあるし、大人は楽しいですよね。そこだけはお願いして、残させてもらいました。逆に裏写りとかは、原本だと味があるんですけど、書籍になると汚れに見えちゃうということで消しています。基本的には、なるべく健太郎くんの意見を生かすようにしました。

メモ用紙の質感や、修正テープの跡まで再現!

―― ボールペンのかすれ具合までちゃんと再現されているのがいいですね。

河北 そこは「かすれとかは残してください」ってお願いして。印刷会社の方も文房具図鑑のことを知っていて、おかげでキレイに印刷していただくことができました。反響が大きくて急に部数が増えたりしたんですが、「健太郎くんが喜んでくれればそれで十分だ」って、土日も製本にかかってくれたりして。

―― かっこいい……!

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河北 健太郎くん、いろんな大人に愛されているなと……。

ボールペンのかすれまで

―― 健太郎くんは実物を見て何か言っていましたか?

河北 「最高!」って。届いた瞬間の写真をもらったんですが、普段はクールな健太郎くんが、今まで見たことないような満面の笑みを見せてくれていて。私もその写真を見て、思わずホロリとしちゃいました。

 書籍版「文房具図鑑」は全112ページ、実物はA4ファイルを少し小さくしたくらいで、持ってみるとかなりのボリューム感があります。内容はオールカラーで、山本くんの「文房具図鑑」を忠実に再現しているほか、健太郎くんの家族やクラスメイトのコメントまで収録していたりと、オマケ要素もたっぷりとなっています。

 他にも、健太郎くんの原本では間違っていた部分を、ちゃんと手書きのまま、健太郎くんと相談しつつ直していたり、実はものすごいこだわりを持って作られている書籍版「文房具図鑑」。いろは出版のサイトでは、編集を担当した河北さんが、どのようにして健太郎くんの原本を書籍化していったのかも詳しくレポートされています

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家族やクラスメイトのコメントも

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