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国土地理院の地図を3Dで見られる「地理院地図Globe」が試験公開

航空写真や色別標高図も表示可能。

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 国土地理院が、地理院地図を3D表示で閲覧できる「地理院地図Globe」を試験公開しました。

社会科の地図帳でもおなじみの地図を、マウスでぐりぐり動かせる

 左ボタン+ドラッグで移動、ホイールで拡大・縮小、Ctrl+左ボタン+ドラッグで傾きの調整と、地図はマウスで操作。日本地図を自由な角度から見られます。

 「情報」ボタンから、航空写真や色別標高図などの背景情報を選択して表示することも可能。航空写真は、1945年から2007年以降のものまで8種類。同じ地域の、年代ごとの移り変わりを見るのも一興です。

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新宿周辺の背景情報を切り替え、標準、淡色、最新航空写真、終戦直後の航空写真の4種類を並べてみた。西新宿の変容がひと目で分かる
3D化された富士山。色別標高図に切り替えると、その凹凸や周囲との差違がより分かりやすくなる

 背景情報には、火山の噴火活動や台風到来時の画像といった災害関連のものも。また、地理院地図で作成したKMLおよびGeoJSON形式の外部ファイルを読み込み、オーバーレイで表示することも可能。防災業務に活用できそうです。

西之島周辺の、噴火時の画像
外部ファイルにより、災害時の避難施設や、土砂の流出範囲といった情報を追加可能(画像は国土地理院のサイトより)

 推奨ブラウザはInternet Explorer 11、Google Chrome、Firefox、Safari。スマートフォンでは正常に利用できませんでした。ナビゲーションには不向きですが、純粋な地形の把握に、学校教育にと、いろいろ役立ちそうです。

(沓澤真二)

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