駅になぜ習字の添削が? 踏切の事故防止ポスターのセンスがいいと話題に
5年生の踏切守さんが書いた「ふみきり」という字が……!
駅にどうして習字の添削が貼ってあると思いきや、交通安全の呼びかけだった……! 近畿日本鉄道やJR東海など中部地方の交通機関が展開している、踏切事故の防止啓発ポスターが「センスがいい」とTwitterで注目を集めています。
小学生が習字で書いた「ふみきり」の4文字を、先生が朱色で添削したというデザイン。朱字をよく見ると「近づきすぎない」「無理はいけません」と、文字の指導がそのまま踏切の事故防止を呼びかける言葉になっています。目を引く上に啓発にも効果的な、素晴らしいアイデアのポスターです。
Twitterユーザーのリフトさん(@lift13579)がポスターの写真を「かなりセンス良い」と投稿したところ、1日で1万回以上リツイートされるなど話題に。「こういうセンスはうらやましい」「これ、『はねない』って注意いれたくなっちゃいません?」 と共感や賛同を集めました。
ポスターは中部運輸局、中部管区警察局、名古屋鉄道、JR東海、近畿日本鉄道が「踏切事故防止キャンペーン」として共同制作したもの。4月6日~15日は全国で「春の全国交通安全運動」を実施中で、これに合わせてポスターも中部地方で設置しているようです。ユニークなデザインの制作経緯については、現在近畿日本鉄道に問い合わせ中。
4月12日追記
ポスターについて踏切事故防止対策連絡会から返答をもらいました。
各鉄道事業者は全国交通安全運動の時期に踏切事故防止啓発キャンペーンを行っており、東海旅客鉄道、名古屋鉄道、近畿日本鉄道の3社も協力して共同ポスターを制作しているとのこと。企画立案は3社が持ち回りで担当し、幹事社の提案をベースに3社で意見を出し合いながらデザインを決定しています。今回の幹事は近畿日本鉄道でした。
習字ポスターのデザインについて担当者は、「書写の添削を『踏切のルールを守る』になぞらえて表現しています。『近づきすぎない』『ムリはいけません』『ルールはきちんと守りましょう』など添削や評価によって毛筆に積極的に取り組むイメージはまさに、踏切でのルールを守る行為を表しています」とコメント。
Twitterの話題には「多くの方に関心を持っていただき、大変うれしく感じております」と喜んでいました。ポスターは3社の主要駅ほか、沿線の警察署、自治体、自動車学校などに配布し、掲示を依頼しているそうです。足を運ぶと実物が見られるかもしれません。
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