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7歳の時に失くした「ポケットモンスター」が海を越えて18年ぶりに発見される カートリッジに書かれた“名前”決め手に

やっぱりポケモンは神ゲーでした。

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 子どものころに失くした「ポケットモンスター」のゲームソフトが、18年ぶりに海の向こうで発見されるという、奇跡のようなエピソードがTwitterで注目されています。

「ポケットモンスター 緑」 → バーチャルコンソール

 きっかけになったのは、米Amazon.comに中古で出品されていた「ポケットモンスター緑(日本語版)」のレビュー欄。そこにはこんなレビューとともに、マジックで「たなかゆうき」と書かれたカートリッジの写真が投稿されていました。

「“非常に良い状態”って書いてあったのに、油性マジックで名前が書いてあったんだよ! それさえなければ☆5つだったんだけど」(☆4つ)

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 その後、Twitterユーザーの模範的工作員同志(@KgPravda)さんがこれを見つけて「たなかゆうき君、お元気ですか」とTwitterに投稿したところ、しばらくして「これ、自分の字っぽいなあ…」と名乗り出る人が現れます。どうやら5歳の時にプレゼントされて、7歳の時に東京ディスニーランドで失くしたものだそう。名前も「田中雄喜」と完全に一致しています。

 なぜ日本で失くしたものが米Amazonで出品されていたのかは不明ですが、本当ならなんという奇跡……! Twitterのトレンドにも「ポケモン緑」が入るなど、その運命的な再会は大きな話題となりました。

 この「たなかゆうき君」こと田中雄喜さん(@gorox2darax2)は現在、東京大学の大学院に通う学生。Twitterで連絡したところ、失くした時の状況や「ポケモン緑」との思い出について、次のようにコメントをいただきました。

 失くしたポケモンのカセットは、両親から5歳の誕生日プレゼントとしてもらったものでした。ヒトカゲを選び、トキワシティへ博士の忘れ物を取りにいかなければ物語が進まないことも理解できなかったけど、楽しくて毎日遊んでいました。

 ヒトカゲがリザードンになったころ、当時好きだった幼馴染に見せると『タケシにもカスミにも勝てないよ』と言われ目の前でデータを消されました。号泣していると、彼女は新たにゲームをスタートしゼニガメにビボラと名前を付けてニビシティまで攻略してくれました。

 どこに行くにも一緒で、単4電池を週に1パックは消費するくらいの仲でしたが、その関係にも終わりが訪れました。『ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド』の発売です。ポケモンもやっていましたが、徐々にプレイ時間はテリーのワンダーランドの方が上回るようになっていきました。

 ゲームボーイにはテリーのワンダーランド、ポケットの中にはポケモン緑体制が長く続いたある日、家族旅行で訪れたディズニーランドで事件は起きました。いつもポケットの中にあるポケモン緑がないのです。

 アトラクションそっちのけで泣きながら探しましたが見つからず、母からは「家においてきたんじゃないの?」と言われ、「新しいヤツ買うから」と言われてようやく落ち着いたんじゃなかったかなと思います。

 田中さんは現在、今の持ち主であるJeramyさんに、自分が元の持ち主であることを伝えようとTwitterで呼びかけ中です。記事にしても大丈夫か尋ねると、「Amazonに画像を載せている人と連絡が取れると楽しいなと思っているので、ぜひ記事にして多くの人の目に触れるようにしてもらえれば」と快諾してくれました。

 遊んだ人の数だけ物語があり、思い出が生まれるのが「ポケモン」というゲームです。幼なじみが名付けてくれたゼニガメの「ビボラ」。他のゲームで遊ぶようになっても、常にポケットに入れて持ち歩いていた「ポケモン緑」。楽しい旅行先で、突然訪れた別れのショックは、7歳のたなかゆうき君にとっては計り知れないほど大きなものだったと思います。

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 数々の偶然が重なり、18年ぶりに再会できた思い出の「ポケモン緑」。田中さんの思いが、海の向こうのJeramyさんに届くといいですね。

(池谷勇人)

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