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ジャンク基板から発見された謎のNEO-GEOゲームはフェイス作品だった 当時の開発者が証言

「超人学園ゴウカイザー」の元スタッフが、フェイスで立ち上げたプロジェクトだったとのこと。

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 ジャンク基板から発見された、未公表のNEO-GEOゲーム(関連記事)。この出自について、当時の関係者からの情報がTwitterに寄せられ、フェイスの未発売タイトルであることが確定しました。

海外のNEO-GEOファンサイト「NEO-GEO.COM」の掲示板で発表された謎のゲーム

 このゲームは、データ名の「超人学園ゴウカイザー」から、テクノスジャパンの未発表作品ではないかと推測されていました。しかし、その後当時開発に関わっていたコ(パ)インさん(@fifth_coin)が、「『マネーアイドルエクスチェンジャー』などを開発していたフェイスの未発売タイトルではないか」とツイート。あくまでも外注でキャラクターのドットを打っていただけとのことですが、「制作時期は1997年頃」と、重要な情報が明らかになりました。

 するとコ(パ)インさん宛てに、KONさん(@food2han)から、「私も含め『ゴウカイザー』のスタッフがフェイスで新規に立ち上げたプロジェクト」との、フェイス作品であることを裏付けるツイートが。よりコアな立場の関係者から、明確な証言がなされました。

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 このプロジェクトでキャラクターグラフィックの制作統括を担当していたというKONさんに、編集部は当時の話をうかがいました。もともと「ゴウカイザー」のスタッフであったKONさんは、1994年末~翌年初頭にテクノスジャパンを退職。その後フェイスに入社したころには、3~4人のスタッフがゲームのプロトタイプを制作していたそうです。

 KONさんが携わっていたのは開発初期のこと。プロジェクトは仮題で進行していたようですが、仮題が何か、その後正式タイトルが確定していたかどうか、KONさんにも分からないそうです。

 ゲームのコンセプトについて聞くと、「プロデューサーの浅井健吾さんは『サムライスピリッツ』にも関わりがあり、本企画でも武器による格闘を基本に考えられていたように思います」とのこと。ビジュアル面では、「背景は3Dのプリレンダ」という方向性で決まっていたそうです。また、KONさんは「キャラに関しては作画タッチにおいて2転3転と、かなり難航した記憶がございます」とも述べています。

3Dが取り入れられた背景。同じステージでも、朝、昼、晩、夜で表現が変わる(画像はNEO-GEO.COMより)

 最後にKONさんは、「海外ファンサイトでのデータ発見は、ちょっと驚きですね。どういった経緯で流出したのかはあまり想像したくないですね」とコメントしています。

 ゲームの存在が明かされた「NEO-GEO.COM」では、有志によるデータの解析が進行中。エミュレーターでの再現に成功し、プレイ動画をYouTubeで公開しています。

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(沓澤真二)

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