毎日放送アナウンサー、被災地で食料確保ツイートで炎上し謝罪 実際はどうだったのか
被災地での取材の際、食料は放送局がスタッフ分持ち込むことになっている。(※追記あり)
熊本地震の被災地で取材している毎日放送のアナウンサーが自身のTwitterアカウントに食事の写真を投稿したことで炎上し謝罪する事態となった。問題となったツイートは削除されている。
「このたび被災地取材でのお弁当やラーメンなど食事に関するツイートで被災地のみなさんに不快な思いをさせてしまいました」と謝罪することになったのは毎日放送所属の山中真アナウンサー。熊本地震発生から熊本市や南阿蘇村へ取材に入り、平日月曜から金曜日の13時55分から17時50分まで放送している「ちちんぷいぷい」で現地の様子を中継している。
山中アナのツイートには現地の様子とともに、その日に食べた食事が投稿されていた。問題になったのは4月16日20時54分に「やっと今日の1食目。食料なかなか手に入りにくいです」とのコメントとともに投稿された弁当の写真。このツイートに対して「現地調達したのではないか」「被災者の食べ物を横取り」「あなた以上に現地の方は食料を求めている」と批判が殺到。山中アナは18日夜になって「配慮に欠けた行為で申し訳ありませんでした」と謝罪した。
毎日放送に取材したところ担当者は、事実関係を確認中としながらも弁当に関してはJNN系列でまとめて支給しているものと明かしてくれた。通常、こうした災害応援で被災地へ取材に入る場合、食事は放送局が持ち込みで用意することになっている。現地の被災者に迷惑になってはならないという配慮から、系列を同じくする放送局が連携して被災地ではない場所からのバックアップを整えている場合もあるという。もちろん、被災せずに通常営業している店舗から購入することもあるが、少なくとも今回の場合も被災者に配布されている弁当を避難所などでもらってきたものではないと断言した。
謝罪は食事が確保できない被災者に対しての配慮が足りなかったというもの。毎日放送としては状況を注視して、さらなる説明が必要となった場合は、なんらかのコメントを出すことも検討しているとしている。
追記
さらに毎日放送に取材したところ、弁当は当初説明していた被災地ではない場所で用意したものではなく、現地で営業中の弁当屋からバックアップスタッフが取材同行者分購入したものだったと判明した。
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