よくこんなに思いついたな！　MVあるあるが多すぎて既視感を覚えまくる岡崎体育さんの「MUSIC VIDEO」MVが話題に

　「何かを拾って振り返る」「仲いい人とかお世話になってる人を別撮りで歌わせる」――京都出身のソロプロジェクト「岡崎体育」さんの新曲「MUSIC VIDEO」のMVが、そんな”MVあるある”をこれでもかというほど盛り込みまくった内容で大きな話題となっています。

　ポップな音楽とともに、「カメラ目線で歩きながら歌う」「急に横からメンバー出てくる」という鉄板のあるあるからスタートするこちらのMV。その後も「2分割で男女を歩かせて最終的に出会わせる」「アナログテレビ何台か並べて砂嵐ながしとく」「交差点立っとけ」などのMVあるあるが続々と登場。最後にはカット後の「お疲れさまでした」まで盛り込むなど徹底された作り。岡崎体育さんの風貌も相まって笑いなしでは見られない非常にユニークなMVとなっています。

　一見すると、MVのセオリーを否定する内容にも思えてしまいますが、岡崎体育さんは自身のTwitterで「誰のこともディスってないし、バカにしてるわけでもないし、否定してるわけでもない」とツイート、全てのアーティストたちと平和な関係を築きたいという自身の考えを明かしています。

　4日間にもわたって撮影されたというこのMVの監督は「寿司くん」さん、自主制作アニメ「寿司くん」でも知られる映像作家です。岡崎体育さんとは同じ中学校でテニス部の先輩後輩の関係とのこと。また、寿司くんさんのTwitterにはこのMVの原画・絵コンテも公開されており、「芸大に通っていたのでとても絵が上手いです」とのことです。あぁ、確かに上手ですね。上手です。

　この「MUSIC VIDEO」も収録されたメジャーデビューアルバム「BASIN TECHNO」は5月18日発売。通常版は1800円（税込）で、DVDつきの初回生産限定盤は2800円（税込）です。メジャーデビュー前にもかかわらず、今もなお再生数やRT数が伸びつづけている今回のMV。「一億人に届け、ミュージックビデオ」の歌詞の通りになる日もそのうちやってくるのかもしれません。

（イッコウ）