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“駅長”として終電を見送り 会津鉄道・芦ノ牧温泉駅の初代猫駅長、老衰で永眠

待合室での乗客を見送る姿はもう見られない。

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 福島県会津地方を走る会津鉄道の芦ノ牧温泉駅初代猫駅長の「ばす」が4月22日に老衰のため永眠した。推定18歳の雌で、人間の年齢でいうと90歳から100歳だった。

初代駅長の「ばす」(写真:会津鉄道)

 ばすは1999年に地元の小学生に拾われて以来、駅舎に住みはじめ2008年から同駅で名誉駅長を務めていた。名前はアニメのトトロの猫バスにちなんだ。2015年12月に高齢のため駅長見習いだった「らぶ」に交代し、「芦ノ牧温泉駅初代ご長寿あっぱれ名誉駅長」として、らぶの指導やお客さんの出迎えを業務として暮らしていた(関連記事)。

左がばす、右がらぶ(写真は会津鉄道より)
芦ノ牧温泉駅

 ねとらぼの取材に担当者は、ばすは2年ほど前から心臓を悪くして通院しており、高齢もあいまって寝ていることが多かったと振り返る。3日ほど前から体調が思わしくなく、小林美智子駅長が泊まり込んで介護していた。22日22時27分の会津田島駅行きの最終列車が出発すると、それを見送るようにばすは眠るように息を引き取ったという。駅員全員がばすの最後の駅長としての業務を見届けた。

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 会津鉄道は現在、芦ノ牧温泉駅に献花台を設置。記帳を受け付けている。5月1日10時から同駅で社葬を執り行う予定。

ばす(写真:会津鉄道)

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