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近大のドSすぎる紹介ページが話題 「授業で発言しない学生は欠席です」厳しさ打ち出すデザインの意図を聞いた

講師たちがオドロオドロしい表情で厳しいセリフを投げかける……何この血気盛んな学部紹介!

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 大阪府の私大・近畿大学の公式サイトにある国際学部の紹介ページが「怖い」「ぶっ飛んでいる」と一部のネットユーザーをざわつかせている。

えっ 何このタダ事ではない感じ

 キャッチコピーには赤字で「ドSすぎるカリキュラム」。横には講師陣の不気味な笑顔やにらみ顔の写真とともに、「華やかな学生生活を送りたい人は別の学部へ。」「授業で発言しない学生は欠席です。本当に。」と、授業の厳しさを物語るセリフが次々と流れる。なにこれ、入学すると地獄が待ってそう!

恐ろしい講師陣のビジュアルは全部で5種類(画像提供:近畿大学)
普通、大学の広告って学生たちが原っぱの上で寝そべっていて朗らかじゃん……なんでこんな血の気盛んなの!?

 近畿大学国際学部は2016年4月からスタートした、世界的なグローバルリーダーの育成を掲げる新学部。ビジネス英会話教室・ベルリッツと連携協力し、そのノウハウを取り入れた独自の語学学習システムを特徴としている。

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 受験生をあおりまくりな紹介ページは、4月上旬から公式サイトで公開。5月25日にあるTwitterユーザーが「言ってることは正論だと思うけれど、このオドロオドロしさがブッ飛んでる(笑)(^_^;)」と紹介したのを機に大きく拡散された。

 ネットでは「昭和のヤクザ映画みたいだね」「資料請求ボタンがあるけれど、クリックできる人が何人いるでしょうか^^;」と恐ろしさを感じる声が。一方で「おもしろすぎ むしろ入りたくなるわ」「これで希望するってのがほんとにやりたい人なんだからいいよね」と、ユニークさや厳しい姿勢を評価する声も多い。

 近畿大学の広報部担当者は、「国際学部はすでにいろんな大学が開設していますが、『グローバル社会で活躍する人材を輩出』というのも口だけのところが多いです」と、広告の制作意図について語る。

 「本当に学生が英語を話せて世界で活躍できるような学部を作るには、と考えて設立したのが本学の国際学部。1年生は英語の授業が1週間で9コマ、学習時間は13.5時間と膨大な量をこなさなければなりません。もう9月には全員がアメリカに留学しますし、現在はその留学先の学校の教師がこちらで指導しているなど、めちゃめちゃハードなスケジュールになっています。ちゃんと結果にコミットするような授業内容を、これまでもユニークな広告を手がけてきた近大らしく、本気で打ち出すにはと考え、“ドS”をうたってみました」

近大はユニークな広告に力を入れており、国際学部もそのテイストに習ったとのこと

 もともとは昨年10月に朝日新聞で初掲載した広告だった。37年ぶりに大阪で全国の新聞社が集まる大会が開催され、その際に新聞広告の面白さを再認識してもらおうとする企画に近畿大学も賛同。大手5紙にそれぞれ異なる国際学部の広告を出した。4月上旬の入学シーズンに公式サイトをリニューアルするにあたって、朝日新聞に掲載したビジュアル1種類に、予備で作成していた4種類も加え、現在の形で公開した。

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 ネットの反響について担当者は、「昨日から突然ネット上でバズって、こちらでも話題が把握できないほどです」と驚く。「コメントを見ると7割くらいが好意的なのでやってよかったなぁと。入学希望者が増えてくれるか結果は来年にならないと分かりませんが、国際学部の魅力が世間にしっかり伝わっているようで、広報部の仕事としてうれしく思います」と声を弾ませた。

 今年度入学した1年生たちはすでにこの“ドS”なカリキュラムを受けているが、実際のところクラスには笑顔が溢れているという。威圧的な広告は、本気でグローバル社会に通用する力をつけたい学生を集め、良い学びの場を生み出すのかもしれない。ちなみに、広告でオドロオドロしい表情を見せている講師たち。撮影にはかなりノリノリで、完成したら画像を送って欲しいと頼んでくるほどだったそうな。

教授さん、迫真のドS表情でした

黒木貴啓

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