作業用イカダを使ってダム正面へ 群馬にある「丸沼ダム」で冒険体験ができるぞおお!
こんなに楽しいダム体験があるなんて!
群馬県・沼田市には「丸沼ダム」という超変わりダネのダムがあります。昭和初期に作られた、鉄筋コンクリートの梁と柱を格子状に組んで建設する日本で6基しかない「バットレス」という形式で作られた丸沼ダムは、発電用ダムでは唯一国の重要文化財にも選ばれています。格子状に組んだ独特な外観にイカダを使って正面へ行けるという情報を知っていた筆者は、「いつか行ってみたい」そんなことを思っていましたがついに足を運ぶ機会が訪れました。
JR上越線沼田駅から丸沼ダムまでは車で約60分ほど。丸沼ダムへは駐車場から丸沼自然遊歩道を使って下っていきます。このコースは山道でかなり足場が悪いので歩きやすい靴やトレッキングシューズ推奨です。そして雨が降った後はかなり危険です。
そして下まで下ると……見えてきたー!
目の前に広がる光景は今まで自分が見たどのダムとも違う雰囲気のダム、そしてイカダです! イカダ!!
このドラム缶筏(いかだ)「トムソーヤ号」は、「丸沼を愛す会」が環境整備や環境保護のために私的に作ったものを一般開放してくれているというもの。よくよく見ると「遊覧を目的としたものじゃないので100%安全保障は出来ない」などとなかなか怖い言葉が書いてあります。実際、対岸に渡ろうとしたら向こう側の足場の浮力が落ちていて、両足とも水に突っ込んだために対岸に渡ることはあきらめました……。少しでも危険を感じる人は見るだけにとどめておきましょうね。とはいえイカダ自体はすっごく楽しいです!
イカダの操作は、ヒモを引っ張れば前に進むというもの。そうです、人力です。乗るとぐらぐら揺れるし転覆したらどうしようとも思いますが、それ以上に「楽しい!」という感情が上回ります。今でこそ柵のついたイカダですが、かつては完全に手漕ぎボートが置かれていた時期もあったそうで……いやーすごい。
イカダを使ってダム正面へ。すごい……。イカダが立てる水音に鳥がさえずる声、そしてたまにダムが立てるゴウゥンという音。目で耳で、そしてアクティビティとして楽しむことができるダムだ! ちなみにダム格子側に広がる大尻沼ではボートで釣り人がのんびり釣りを楽しむ姿を見かけました。和むワ~。
そしてダムめぐりのお楽しみ・ダムカード! ダムカードは管理所ではなく地元片品村の観光協会で丸沼ダムの写真を提示することでもらえます。ちなみに丸沼ダムカードは通常とキラカードがあるダムで、キラカードは周辺の宿泊施設を宿泊したことを証明(領収書などで)することでもらうことができます。筆者は残念ながら通常版。いつかキラカードがほしくなる……!
群馬で作業用イカダで正面ダム正面へ行くという楽しい体験をすることができました。ちなみに丸沼ダム周辺は尾瀬や吹割の滝など、自然豊かで丸沼ダム以外にも見所がたくさんあります。ゆっくり観光するのにオススメですよ!
(ちぷたそ)
関連記事
特製ダムカレーに限定ダムカードがついてくるだと……! ダムマニア必見の「道の駅 湯西川」でダム尽くしの贅を極めてきた
見て楽しい、食べておいしい、集めてうれしいなんてダムすっげーー!ダムの水を一気に放流する圧巻の光景! ダム好き歓喜の激レアイベント川治ダムの「点検放流」に行ってきた
レアな非常用ゲートからの放流に熱心なファンが集まりました。ダムマニア垂涎!(2つの意味で) あの「ダムカレー」の施工教室開催決定
「通常の料理教室ではありません。ダムが好きな方のための教室です」「ダムマニア認定書」がもらえるイベント、中国地方で開催中
さっそく最高ランクのレインボーコース(50カ所)認定者が現れたとのこと。マンホールふた好きのみなさんお待たせ! コレクションカード「マンホールカード」が4月1日より全国28の自治体で配布開始
ダムカードと並ぶ公共系コレクションカードの誕生だよ!!寿司に野菜に楽器……リアルすぎる「おもしろ消しゴム」ってなんだ?
集めたい。住民の依頼に応じて「ごみ収集車」を無料で派遣する東京都中野区の取り組みがステキ はたらく車が間近で見られる
ゴミに関する啓蒙活動の一環として行っている。“地下神殿”を攻略してきた 首都圏外郭放水路のインペラを真下から眺める
龍が住んでいるそうじゃ。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.