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まさに最初からクライマックス プロ棋士考案の「9マス将棋」、スタッフと対局してみた

詰将棋っぽい。

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 通常は9×9の81マスで行う将棋ですが、それをあえて3×3の9マスで行う「9マス将棋」が2016年8月に幻冬舎から発売されます。通常の将棋よりはるかにせまい9マスの将棋が一体どういったものなのか、東京おもちゃショーで体験してみました。

9マス……だと……?

 9マス将棋は日本将棋連盟監修・推薦で考案もプロ棋士の青野照市九段、説明書には40パターンの初期配置が掲載されています。盤面が9マスとなっていることが通常の将棋との大きな違いで、配置できる駒にも制限がありますが、それ以外のルールはほぼ同じ。ただし、”成る”ことができるのは相手陣の1段目のみとなります。

 対局してくれたのは、東京おもちゃショー幻冬舎ブースのスタッフ(しかも幻冬舎の執行役員でした……)。ちなみに筆者の将棋経験は「昔はよくやってて、駒の動かし方やセオリーは今もなんとなくおぼえてる」程度です。スタッフさんの提案で、盤面は対角線上に玉が配置され、手持ちの駒として筆者が香車、スタッフの方が桂馬を持っている状態でスタートすることに。手駒こそ違うものの、非常にシンプルな盤面です。

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最初はこの状態から。筆者が先手でスタッフさんが後手です
非常に重要な1手目。まずは香車を打って王手にしてみました
後手は横に逃げます
香車を前に出すことも出来ず、ひとまず玉を横に
すかさず桂馬を打ち込む後手
逃げたところに桂馬を進め、成桂にされますが……
まぁ取りますよね
絶体絶命の後手、再度横に逃げますが
香車を進め成ったところで、後手の打つ手がなくなり、先手が勝利

 先手が非常に有利なゲームのため、なんとか勝つことが出来ましたが、”最初からクライマックス”な状態なので一手目から長考する必要があり、なかなかスリリングで楽しく指すことができました。「9マス将棋」は”詰み”へどうやって持っていくかを考え続けるため、棋力の向上にもつながるそうです。王手をかけ続ける「詰将棋」に近い部分があるかもしれません。

 初期配置によってはプロ棋士でもしばらく考えてしまうこともあるということで、初心者から実力者まで楽しめるこの「9マス将棋」。たったの9マスとはいえ「将棋の面白さ」「将棋の奥深さ」が楽しめます。発売予定日は8月25日、値段は1600円(税別)です。

イッコウ

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