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傑作? 迷作? AIが脚本を書いたSF短編映画が公開

「2001年宇宙の旅」「ゴーストバスターズ」「2012」などをAIに学習させて、SF映画の脚本を書かせる試み。

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 先ごろ、AI(人工知能)にショートショートを書かせるプロジェクトが話題になりましたが、海外でAIが書いた脚本をもとにした短編SF映画が公開されました。

 「Sunspring」と題されたこの映画は、映画監督のオスカー・シャープさんが、ロンドンのSF映画祭の2日で映画を作る「48-Hour Film Challenge」コンテスト向けに制作。スマホのキーボードの予測入力などに使われるAIにほかのことを学習させたらどうなるか? SF映画の脚本だったら――という発想から作られました。


Sunspring

 AIの学習にはニューヨーク大学の研究者が協力。「Benjamin」と名付けたAIに「2001年宇宙の旅」「ゴーストバスターズ」「2012」「アベンジャーズ」「フィフス・エレメント」など多数のSF映画を学習させ、脚本を書かせました。

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 完成した映像は9分ほどの長さ。失業者があふれ、若者が血を売らざるを得ない未来の世界が舞台。奇抜な衣装を来た男女が三角関係を繰り広げる物語のようですが、会話は支離滅裂に見えます。ト書きの部分には「彼は星の中に立っていて、床の上に座っている」という矛盾する文章も。Ars Technicaによれば、劇中歌もAIにポップソング3万曲以上を学習させて作ったものだそう。映像とBenjaminの脚本はYouTubeで見ることができます。


床にブラックホールがある謎の展開

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