インタビュー

演技力の源は蓄積された「データ」 “現代の百面相”ロバート秋山が語るなりきりの極意(2/2 ページ)

「クリエイターズ・ファイル」で話題の秋山竜次さん。その収録現場でお話を聞きました。

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 第16回で秋山さんが演じるのは、トータル・脳ガズム・アドバイザーのパール川辺。見た目も役柄も怪しさしかないですが、人々に正しいセックスの方法を指導するという意外と真面目な役柄です。


「年齢という壁を作らず、好きなスタイルでトータルオーガズムを味わえるように力になれればと思います」

 トータルオーガズムとは、「どんなところにもオーガズムが存在する」ということを指す言葉で、パール川辺は自身の動画チャンネルを通じ、会員に向けてオーガズムを感じるためのさまざまな方法を5回に分けて提唱していきます。

 今回はチャンネル会員の男女2人に協力を依頼し、直接指導を施しながら実演形式で紹介するという設定。謎の緊張感が漂います。

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「人間のセックスは地球で一番レベルが低いんです」

 川辺さんによると、服を脱がせるオーガズムはもはやひと昔前の話。互いを思いやる気持ちさえあれば、下半身を使わずともオーガズムに達することができると言います。「前頭葉で前頭葉を愛撫(あいぶ)するような感じで、あなたの前頭葉で彼女の前頭葉を少しずつぬらしてあげてください」と、優しく男性に語り掛ける川辺さん。前頭葉がぬれるってなんだ。


「女性に対し、男性が少しずつ脳を近づけていってください」

 次に解説したのは「パーテーション・オーガズム」。パーテーションを使ってあえて2人の距離をあけることで、その壁を乗り越えようとする意志を活用する方法で、もう会えないんだという気持ちをかきたてることが大事なんだとか。

 パーテーションの素材には熱を通す発泡スチロールが適しているとのこと。熱と熱で感じあうことから、別名ヒート・オーガズムとも。


パーテーション越しに互いを感じ合う2人

なるほど、こういう使い方も……

パーテーション越しに語り掛けてくる川辺さん

 その後も、互いの下着の色や体の特徴を教えあいながら全身のイラストを描きあい、その絵を使ってオーガズムに達する「スケッチ・オーガズム」や、衣服をかむことでオーガズムを感じる「チューイング・オーガズム」、スポーツしているように見せかけてオーガズムに達する高等技術「スポーツ・オーガズム」と、次々に解説。たまに飛び出す名言(?)に肩を震わせるスタッフたちを尻目に、秋山さんは、ほぼカットすることなく、2時間以上かけて収録を行いました。


「相手に質問していきながら、絵で裸にしていってください」

「脱がしたときにこんな下着だったのかと分かる、それは後日談なんです」

描き上げた絵を使ってオーガズムを試みる2人

チューイング・オーガズムを説明する川辺さん

あれ、川辺さん?

川辺さあああああああん!!!

今度は高難度だというスポーツ・オーガズム。「まだ、まだレスリングですよ」

「はい、この辺からオーガズム始まりました」

 これらのほかにも、オーガズムを風に乗せて届ける「ウインド・オーガズム」や、オーガズムを海流に放つことで、海中の魚やプランクトンとともに北上し、初夏には脂の乗ったオーガズムとなって帰ってくる「戻りオーガズム」なる離れ業もあるとのこと。気になる人はパール川辺チャンネル……ではなく、「クリエイターズ・ファイル」を見てみると新たな扉が開けるかもしれません。

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公式の動画も公開されています
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