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なぜ人は「制服+ふともも」に惹かれるのか 「女子かう生」富戸もも子のふとももは、若さと健康とエロスの証あのキャラに花束を

「制服+ふともも」は世界を救う。

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 「ふともも写真館」をご存知でしょうか。

 写真家ゆりあさんが、ひたすら女性のふとももを撮影したもの。写真集を出し、個展も開いており、ネットでも話題になっています。特に多いのは、女子学生制服のふともも。チェックのスカートから伸びる足を、なめまわすように接写しています。

 ふとももが嫌いな人間の男女……いや動物なんて、いないと思う。だって、膝枕って本能的にやるでしょう? 生まれた時から、ふとももに身を委ねたい、と感じる心が植え付けられている。体温が高くて、ほどよい弾力のふとももに。

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 マンガのキャラクターの中で、ベストふとももニストの1人として紹介したいのが、「女子かう生」富戸もも子。読み方は「ふと ももこ」。

発売したばかりの5巻。かばんとぼくの頭を交換したい

 いろいろなふとももはあれど、なぜ人は「制服+ふともも」に惹(ひ)かれるのか、そのヒントが見える作品です。

ふとももを出せるのは、青春の証

 ふとももって、基本的にあんまり見せないパーツ。特に女性の場合大人になるにつれ、一般的には水着でも着ないかぎりそうそう露出しない。見せるには、ミニスカートかホットパンツのような、極端に丈の短い衣装じゃないといけない。ハードルめっちゃ高い。

 けれども、普段から超ショートな丈のスカートを履いちゃえる時期がある。それは女子中高生時代。スカートは短い方がかわいい、という文化がいつの間にか定着したため、「学生時代はふとももがばっちり見える女子だらけだった」って人も多いのでは。大人になると長いスカートの良さも分かるんだけど、まあ眼福ですよね。

 ぼくの住む北海道では、恐ろしいことに氷点下の冬でもふとももを生でさらしていた少女たちが町を歩いていた時期もありました。今は減ったのかな、どうかな。

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 さて、もも子はそれはもうのびのびと、ふとももをさらして生きています。

ふとももだ、ふとももがいる(3巻66ページ)

 もも子は割りと雑な子です。自由奔放、楽しいことはなんでもやっちゃう。とにかく元気ではつらつ、でも迷惑になるような暴走まではしない。恋愛のことより、目の前の遊びに興味津々。

 もも子は、パンツが見えても気にしない。股を開いて座ることもある。女子校だから、というのが大きそう。あと幼いからかな。

 なぜ短いスカートを履いているか。そりゃかわいいからでしょう。人に見せるためじゃないよ、自分のために、短くしてるんだよ。

しゃべらないからこそ見える色気

 このマンガ、せりふやモノローグが一切ない、擬音のみのサイレント形式で描かれています。もっとも超ハイテンションなもも子が黙っているわけがなく、あれこれぺちゃくちゃしゃべっているようなのですが、何を言っているかは分からない。そのエネルギーは、彼女の肢体によって表現されます。

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セリフがないので自ずともも子のふとももに視線が行く(2巻134ページ)

 あまりにもムッチムチすぎるこの脚のライン、「健康美」って言葉だけで言い表せない。何も考えずあっちこっち駆けまわる体力と、家で惰眠をむさぼっているだらしなさの両方を日々繰り返した上で、高校生の新陳代謝でバランスを整えられた脚です。若い時にしか作り出せない美術です。

自宅じゃないところでぬれた靴下を晒せるのは中学高校時代くらいなもんだ(5巻86ページ)

 もも子はスカートや靴下がぬれると、適当に脱ぎ散らかすことがあります。彼女は体温が高めなのか、とにかく蒸れる。すぐ汗をかく。特に下半身がむっちりしており、画面からむわっと体温漂ってきそうな描写が多いです。

 てか湿った裸足を机の上に投げ出す機会なんてね、学生の時くらいですよ。しかも共学だとあんまりやらないでしょ。これでウンコとか落書きしちゃうんだから、その子供っぽさたるや。

ズボンが入らない、そんなふともものままでいて(5巻107ページ)

 もも子は結構お肉あります。おなかはちょっとぽっこり。ふくらはぎはそんな太くないけれど、ズボンが入らないくらいにふとともがぽちゃぽちゃ。

 本人も「ズボンが入らない」ことや体重くらいは気にしています。けれどダイエットとかあまり考えません。むしろズボンが入らない事件があったすぐあとに、みんなでもりもり肉を食べるくらい。食欲に忠実な子って、見ていて気持ちいい。

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男を迷わせるふともも

 青春を形にしたかのようなふともも。学校では「生」の表れとして、元気いっぱい駆けまわる様子が描かれます。

 でも外部の男性から見たら、彼女のふとももはあまりにも「性」的。こればっかりは抗えない。

雨宿り、湿った女子高生(4巻134ページ)

 雨の日にぬれた女子高生が隣にいる。湿ったふとももが目の前にある。これ全く見ない、気を向けない、なんてできない。不可抗力です。

 この作品は「友達や姉と遊ぶパート」「もも子一人遊びパート」「男性から見たもも子パート」の3つに分かれています。

 男性視点で見ると、もも子のふとももの無防備さはどうしようもなくフェティッシュ。絶対に手は出しません(犯罪です)が、心は確実に奪われます。恋かな? いやただの性欲。

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 もっとも「生」と「性」は地続き。彼女が何も考えず、世界の何もかもを楽しみ、いきいき暮らしている様に、つい笑顔になるかもしれない。または激しくムラムラするかもしれない。どちらも「魅力」です。

キラキラと輝くふとももダイビング

 もも子たちの日常はまだまだ続きます。よく食べ、よく寝て、よく遊ぶもも子はあまりにもまぶしい。彼女が大人になって、社会人として働き始めたら、こんなむき出しなふとももは見られなくなるでしょう。過ぎ去っていくからこそ、高校3年間のふとももは、貴重なのです。

(C)若井ケン/双葉社

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