ニュース

料理が捗る! 芽が出ず有毒物質も少ない便利なじゃがいも誕生 理研ら研究チーム

遺伝子組み換えによって作ることができることが明らかに。

advertisement

 理化学研究所、大阪大学、神戸大学の共同研究チームが、じゃがいもの遺伝子を組み換えることにより、芽などに含まれる有毒物質、SGA(ステロイドグリコアルカロイド)の生成を抑える方法を発見したことを発表しました。

コレステロールからSGAが生合成されるメカニズムを発見。PGA1、PGA2という遺伝子が関わっています

 SGAは食中毒を引き起こす有害物質で、代表的なものはソラニン、チャコニン。じゃがいもにはこれらを緑化した皮、芽に高濃度で蓄積する性質があります。少量でも味に悪影響を及ぼし、えぐみが出てしまうことも。

 共同研究チームはコレステロールからSGAが生合成されるメカニズムを研究し、PGA1、PGA2という遺伝子を発見。遺伝子の組み換えによって発現を抑えることで、SGAの含有量を大きく下げることに成功しました。生育には影響が無く、収穫量は野生型のじゃがいもと変わりません。

advertisement

 また、遺伝子の組み換えを行ったじゃがいもは、土に植えると萌芽するものの、長期間保存しても芽が出ないことが分かっています。これは予想に反する現象だったため、原因はまだ特定されていません。将来的には、芽が出てしまってじゃがいもの調理が面倒くさい!……なんてことが無くなるかもしれません。

左:野生型のじゃがいも、右:遺伝子組み換えじゃがいも。同じ環境に置いても芽が出ません

マッハ・キショ松

関連キーワード

遺伝子 | 有害物質 | 研究機関

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

記事ランキング

  1. ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
  2. ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  3. 「タダでもいいレベル」 ハードオフで1100円で売られていた“まさかのジャンク品”→修理すると…… 執念の復活劇に「すごすぎる」
  4. フォークに“毛糸”を巻き付けていくと…… 冬にピッタリなアイテムが完成 「とってもかわいい!」と200万再生【海外】
  5. 毛糸でフリルをたくさん編んでいくと…… ため息がもれるほどかわいい“まるで天使”なアイテムに「一目惚れしてしまいました」「うちの子に作りたい!」
  6. 「申し訳なく思っております」 ミスド「個体差ディグダ」が空前の大ヒットも…… 運営が“謝罪”した理由
  7. 餓死寸前でうなり声を上げていた野犬を保護→“6年後の姿”が大きな話題に! さらに2年後の現在を飼い主に聞いた
  8. 鮮魚スーパーで特価品になっていたイセエビを連れ帰り、水槽に入れたら…… 想定外の結果と2日後の光景に「泣けます」「おもしろすぎ」
  9. 「釣れすぎ注意」 消波ブロック際に“カツオを巻いた仕掛け”を落としたら…… 驚きの結果に「これはオモロい!!」「こんなにとは」
  10. 「懐かしい」 ハードオフで“30年前のPC”を購入→Windows 95をインストールしたら“驚きの結果”に!