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ネットで話題の“水平に開ける”「おじいちゃんのノート」、ショウワノートとのコラボで本格的な量産へ

下町生まれの隠れた良品がTwitterで広まり、ついにはメジャーへ。

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 文具メーカーのショウワノートが、中村印刷所が開発した「ナカプリバイン(おじいちゃんのノート)」の製造・販売契約を同社と締結。もともと小規模で生産されていた"水平に180度開けるノート"が、本格的に量産されます。

ピッタリ水平に開くので、A5の方眼ノートをA4サイズとして使うことができる

 ナカプリバインは、2014年に中村印刷所が開発した方眼ノート。普通のノートのように、中とじ部分が盛り上がることなく、ピッタリ水平に開くのが特長です。東京都の機関が試験的に購入・評価して普及を応援する「トライアル発注認定制度」にも選ばれています。

中村印刷所の公式サイト。普通のノートとの比較画像で、ナカプリバインの利点がよく分かる。定価はB5判が280円、A4判が335円で、Amazon.co.jpなどで販売中(税込)

 しかし予算不足から宣伝ができず、販売には苦戦。そこで2016年の正月に社長の孫娘がTwitterで紹介したところ、「ありそうでなかったノート」として注目され、3万以上リツイートされる人気に。ノートの特性が、漫画家や広い図面を描く建築関係者などに好まれ、3万冊もの注文が集まりました。

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当時の流れはTogetterにまとめられている

 ショウワノートは、小学生や教師からのヒアリングで「水平に開くノートがあると便利」などの声を受けていました。そんな折、まさにニーズと合致するナカプリバインの存在をネットで知り、中村印刷所へビジネスパートナー依頼を申し込んだそうです。

 もともとナカプリバインの生産は、多くを手作業に依存しており、1日300冊が上限でした。しかし今回のコラボレーションで、ショウワノートの工場と販売インフラを活用。量産体制が整えられ、より多くの消費者に届く環境が作られます。

 ショウワノートは今秋より実証研究を開始し、その結果をもとに2017年春の商品化を目指すとのこと。一般の文具流通や一部の書店、学校納品流通、通信販売にて取り扱う予定です。

おじいちゃんのノート

(沓澤真二)

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