優しい世界にほろり 臨終の近いお婆ちゃん犬にいつも寄り添うデブ猫
お婆ちゃん犬が寝たきりになってから寄り添うように。
Twitterユーザーの@kome_ne_zu_miさんが公開した、シバイヌにデブ猫が寄り添って寝ている写真が話題になっています。実はこのシバイヌ、推定18歳(元捨て犬で正式年齢不明、推定年齢は獣医師の判断から)とかなりのお婆ちゃん犬で、もう臨終が近いだろうということです。
犬の容体を知るだけでも感慨深く感じる1枚ですが、この2匹に関するお話を聞いてみたところ、さらにグッと来ました。
お婆ちゃん犬の名前はベルで、10年ちょっと前から@kome_ne_zu_miさんのお宅で飼われています。閉鎖的な場所で何の経験もないまま育てられ、7年ほどブリーダーによって繰り返し出産させられた後に捨てられたようだったそうです。
デブ猫の名前はリョウで、推定12歳のオス。こちらもあわや捨て猫に……という場面に出くわしてしまい、@kome_ne_zu_miさんが飼うことになりました。ベルが先に住んでいたところに、後からリョウがやってきた形です。飼い始めた当初は12キロありましたが、現在は10キロに減量。少しだけ痩せた気はするものの、どうしてもこれ以上痩せないそう。
ベルは基本的に外飼いですが、天候の悪い日や寒暖の差が大きい日には家に入れています。お互い閉鎖的な場所で育ったせいか、ベルを家に入れてリョウと顔を合わせても、敵意を見せあったり縄張り争いをすることもなく、始めから“普通の同居人”という感じでした。
また、特別に仲良くべったりということはないものの、同じところで寝たり、先に寝床を取られたリョウが困っても何もしないくらいに、全くけんかをすることはなかったそう。
しかし、最近になってベルが脳のどこかに支障をきたしたようで、くるくる回る日を2~3日続けた後寝たきりに。それからは、昼中は涼しいところへ避難しているリョウが、ベルの顔を舐めに来たり、一緒に寝たりするようになりました。どういう心境なのかは分からないものの、家族がもうすぐ臨終を迎えてしまうのだろうかと暗い気持ちで介護をしていたところだっため、とても和むと助かっているそうです。
なんとも深い愛を感じる、お婆ちゃん犬とデブ猫でした。
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