子どもからの「LGBTカミングアウト」に親はどう思うかを調査 約半数が前向きに受け入れると回答
日本では12人に1人がLGBTに該当するとされています。
LGBTマーケティングラボは、日本全国30代~50代の子どもがいる男女566人(男性285人、女性281人)を対象に、「子どもからのカミングアウト」について調査。自身をLGBTだと告白してきた子どもに対して、約半数の親が前向きに受け入れる姿勢を回答したと発表しています。
調査では、「もしも、自分の子どもからLGBTだとカミングアウトされたらどう思いますか?」という質問に対し、「好意的に受け入れる」が4.9%、「驚くがすぐに受け入れる」が18.4%、「時間をかければ受け入れられる」が27%という結果に。
反対に、前向きではない「受け入れたくないが、しょうがないので受け入れる」が38.9%、また「断固として受け入れられない」という人も10.8%いるという結果がでています。
受け入れられると回答した人の理由としては、「親の意思で変わるわけではないから」という本人の意思を尊重する意見が最も多く、約6割の人が選択。次に多いのが、「ニュースなどでいろいろなセクシャリティがあると知っているから」で約4割が選択しています。
受け入れられないと回答した人の理由では、「この先苦労しそうだから」と将来を心配する回答が一番多く、約半数が選択しています。また同時に、「病気だと思っているから」「恥ずべきことだと思っているから」「一時的な気の迷いだから」「気持ち悪いから」といった回答を選択している人も多いようです。
LGBTマーケティングラボは今回の調査で、子どもからのカミングアウトを親が受け入れられるか受け入れられないかの違いに影響することの1つに、「LGBTに関する理解度の差」だとして、“日本人の12人に1人”といわれているLGBTへの正しい理解を深めることが必要不可欠だと考えを述べています。
(宮原れい)
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